【selly】道を間違えずに進めたら良かったのに。2

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｢───それで一週間だけ家に置いてもらってるんです
だから決して！断じて！私とsellyさんはそういう関係じゃないんですよ｣






｢へぇなんか面白いことやってたんですね｣




｢いや、不幸中の幸いです｣




｢一期一会？｣



｢わぁ、よく四字熟語なんて知ってますね。というか敬語も話せてるし｣



｢アニメ好きだから、日本もめっちゃ好きなんすよ｣





ニコニコと



……なんかすごく見られてる。





勘違いは解けたよね？selly、私でいじられたりしちゃうかな


申し訳ない





｢あ、Rasさん。sellyに連絡してくれませんか？
家に来たよって……私、sellyの連絡先知らないんです｣



｢いいっすよ、その内戻ってくると思うから
それよりゲーム好きですか？｣





確かにsellyもすぐに戻るとは言っていたけど、私は家主じゃないので責任を負いかねる……

私がグズグズしているのを見かねてか、Rasさんは私の返事を待つ前に席を立ってゲームしよ。と誘ってくれた




｢あの、ゲームってAPEX？私すごく下手くそですけど
だってRasさんむちゃくちゃ強いんですよね？｣



｢sellyとしたことあるんですか？｣



｢1回だけ｣




｢じゃ大丈夫っしょ｣





大丈夫なの？
だって魔王だよ……？どうしよう、走るの遅すぎてイライラしないだろうか




Rasさんはもうどの部屋が何か知っているようで、真っ直ぐゲーム部屋に向かっていった


そこでRasさんは立ち止まりそっかと小さく呟いた




前使った私用の椅子がまだそこにそのまんま置かれていて、その前にパソコン1台

横にsellyが使ってたやつが1台





一応ふたつあるからできるけど







｢これは出来ないですね。sellyのいつも使ってるやつを動かすの、良くないですから｣




｢あ、じゃやめましょう｣




｢いや、俺Switchでやってみます｣




｢え、ニンテンドーのやつですか？｣




｢SwitchにもAPEXあるんですよー｣





Rasさんは再びリビングに戻るとテレビの横に置かれてあったSwitchを引っ張り出してきた


sellyってゲームならなんでもするんだ……


Switchやるやつ子供だー、子供ー。とか言ってそうなのに





｢よし、やりましょ｣




｢え、はい！｣





大きなテレビ画面いっぱいに例のゲーム画面が出ていて、私と同じようなレベルだ

Switchとパソコンって通信とかできるんだ……



私もパソコンをつけに戻った

あの時はsellyが全部やってくれたから、APEXの起動をするのにもたつく





｢出来ましたー｣




部屋が違うので大声を出したら、返事はゲーム内から聞こえました。なぜ。

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