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私を本物の聖女か女神として祀るつもり……なんだろうか
私にとって中にいる神は別にいいことをしてくれるわけではないので欲しがる意味がわからない
あの人が喋ると頭痛くなるし、勝手に身体乗っ取られるし、そしたら何日も寝込むし
いいことなんか全くない
｢今度義弟に相談してみるか｣
｢私にはとてもそのような価値はありません｣
｢なぜ？そんなに見事な髪を持つのに？｣
困る。困るよ。
私は白の国と……、まふまふ様と結婚しなくちゃならないんだ
青の国なんかに介入されたら、しかも明確な脅し文句を担いで乗り込まれたら黒の国は一溜りまない
何とか私がそうまでする必要がない人物だって分かってもらわなくちゃならない
｢髪が人の善し悪しを測るのでしょうか。
学も芸術もどれをとっても私はそこらの令嬢より劣ります｣
｢だが、キミは王族だ。しかも正室の一人娘だ。
それほどの身分と在位の確約があってなんの不満がある？｣
邪魔だ。
未熟な、荒削りな私を何とか王族に見えるようにと飾り立てる全てが邪魔だ
隅々まで手入れされた手も、煌びやかな服も惜しみもなくあしらわれる宝石類も過剰な程に盛った肩書きも
邪魔だ。
素っ裸の私を欲しがる人なんて誰もいないのに。
言ってやりたい、本当のことを全部
でもそれは絶対にできない
この王は少なくとも私を貴族の子だと思っているからこういっているのだ
それを、私は下民です。なんて言ってみろ
今すぐこの首が飛ぶ
｢誰も拒みやしない。
聖女と名高き姫が来るのだから、たとえ黒の国の者といえど否を唱える者なんていないさ｣
｢黒の国の後継者が居なくなってしまいます。私が国を出る訳にはまいりません｣
｢なんでだ？いくらでも創り出せるだろ
お前のように｣
勝てない。勝てないよ。
経験も語彙も何もかも負けてしまってる。
でも私だって譲れないものがあるんだ
お父さんを…お母さんを……、守る為に私はここに来たんだから
だから……、だから諦められない
私のできるうる言葉で、どうにか私を価値のない人間にしなくちゃ
｢王、私は卑しい生まれのものです。とてもそらる様のような高貴なるお方の隣など務まるはずもございません。
どうか…、お考え直しを｣
雨が止まった気がした。
音も何もかもがピッタリとなくなって、でも目の前のこの人が笑みをより一層深めたのだけが視界に飛び込んだ。
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パール(プロフ) - 魔灯さん» はい、わてもです。 (2021年10月17日 10時) (
レス) id: 3af5a17f02 (このIDを非表示/違反報告)
パール(プロフ) - ふみさん» ひぃぇ〜。未来人間になってしまった……。ありがとうございます、治しておきます！ (2021年10月17日 10時) (レス) id: 3af5a17f02 (このIDを非表示/違反報告)
パール(プロフ) - わらわらびもちさん» 毎日更新途切れないように頑張ります(泣) (2021年10月17日 10時) (レス) id: 3af5a17f02 (このIDを非表示/違反報告)
パール(プロフ) - めろんぱんさん» こんな、川から落っこちる予定ではなかったのに、寄り道してしまいました笑楽しんでもらえてるなら、道草も意味ありましたね！ありがとうございます (2021年10月17日 10時) (レス) id: 3af5a17f02 (このIDを非表示/違反報告)
魔灯 - そらるさんが好きすぎて死にそう////// (2021年10月17日 9時) (レス) @page28 id: 43f1bbcd44 (このIDを非表示/違反報告)
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