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はっきりと目的地を言われたわけじゃないけど、王様がその例の花のところに向かってるんだなってことはわかった
雨の道をひたすら歩いて、雨の音以外あんまり耳には入らない空気を味わって、それでいて王から何を言われるのか、何をされるのか分からない緊張感に背筋を伸ばして
この場にまふまふ様がいればどれだけ心強かったことか……
私は都合のいい女だから。
力になりたいけど、表立ちたい訳ではない
まふまふ様のように自ら八尾表に立ってくれる人の後ろに隠れていたい
それがどれだけ楽かを知っているから
｢名は誰からさずかったんだい｣
｢父である国王です。｣
｢そうだろうね。Aなんて名前とても親しみやすい｣
｢民への親しみへと付けてくださいました｣
｢黒の国の王は随分と自然に関心のあるようだ｣
凄いあからさまにばかにしている
お父さんがつけてくれた名前をそんな言い方するなんて
なに、親しみやすい名前って。
そりゃそうよ
私は別に品位も格も、求められて生まれたわけじゃないもの
でもね人の大切な物にダメだとしか言えない人の方が品がない
そんなことを思っても私には笑うことしか許されなくて、歯がゆい思をするだけだった
｢私の妹もこの花が好きだった｣
ピタリと歩みを止めた王の隣に私は並んだ
広々とした湖。
真ん中にはポツンと東屋が見える
そして…
｢この花………、｣
水に浮かぶ桃色の花
まふまふ様と初めて船に乗った時、2人で見た花。
……黒の国で見た、前王妃が好きだったという花。
この王様の妹が好きだという…花。
ちょっと待ってよ。
どういうこと？
だってそんなのおかしい。
黒の国と青の国は仲が悪くて、だって、
だってそれじゃ、どうしてお父様と───“婚姻する”なんてことがおきるの
開いた口が塞がらない
瞬きもできない
こんなにも。こんなにも美しい景色だというのに、頭の中が真っ白だ
｢その顔は何を表しているのかな｣
｢ぁ…いえ、素敵な湖です｣
私はこの時きちんと声を震わすことなく返事ができていただろうか
貴族社会において感情を表に出してはいけない。
そう、何度も肝に命じられていたのに、私は確たる証拠をこの王様に渡してしまったのだろう。
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パール(プロフ) - 魔灯さん» はい、わてもです。 (2021年10月17日 10時) (
レス) id: 3af5a17f02 (このIDを非表示/違反報告)
パール(プロフ) - ふみさん» ひぃぇ〜。未来人間になってしまった……。ありがとうございます、治しておきます！ (2021年10月17日 10時) (レス) id: 3af5a17f02 (このIDを非表示/違反報告)
パール(プロフ) - わらわらびもちさん» 毎日更新途切れないように頑張ります(泣) (2021年10月17日 10時) (レス) id: 3af5a17f02 (このIDを非表示/違反報告)
パール(プロフ) - めろんぱんさん» こんな、川から落っこちる予定ではなかったのに、寄り道してしまいました笑楽しんでもらえてるなら、道草も意味ありましたね！ありがとうございます (2021年10月17日 10時) (レス) id: 3af5a17f02 (このIDを非表示/違反報告)
魔灯 - そらるさんが好きすぎて死にそう////// (2021年10月17日 9時) (レス) @page28 id: 43f1bbcd44 (このIDを非表示/違反報告)
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