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｢ありがとうございます｣
この家は4人家族のようだった
さっき起きた私を見て逃げたお姉さんと歳の近そうな弟さんの4人だ
話せない私を見兼ねて直ぐに水を持ってきてくれたし、怯えられているけどいい人そうだ
｢いや、こんなものしか用意出来ないで
汚いだろ…デスネ｣
｢……もう一度きちんとお礼を言わせてください｣
敬語も全く知らないのに、私が着てた服や装飾で貴族だって分かったのだろう
もしかしたら勝手に触れたり、それこそ家に連れ帰るなんてしたら理由も聞かずに首を跳ねられる危険だってあった
平民にとって貴族は関わらないが鉄則だ
いいことなんかありはしないんだから
それなのにこの家族は助けてくれた
私はベットから降りて、布1枚の薄っぺらいワンピースを広げた
｢心から感謝を致します。
命をお救いいただきありがとうございます。この恩義は必ず、お返しさせて下さい｣
｢わぁ……おひめさま〜｣
｢こら、カイ！｣
男の子の方が物珍しそうに私を見上げた、母親は青ざめた顔をして呼び止めたけど好奇心旺盛でまだ何もこの世界を知らないこの子は私の手を握った
私は母親含め安心させるために笑い、しゃがんだ
｢ありがとう。褒めてくれて嬉しい｣
ドレスも宝石も何もない
それでもお姫様だと言ってくれることがどれほど嬉しいか
今までの私の努力を全面肯定するそんな言葉だ
｢あの、何があったんで…すか｣
｢道に迷ってしまって……途中で気を失ってしまったんです。
私を見つけてくださってからどれくらい日が経ちましたか｣
父親と母親は顔を見合せ何か目だけで話し合うと父親が口を開いた
｢1週間だ。川のほとりで見つけた…ヨ｣
｢1週間……｣
なんて事だ。
今城じゃどうなってるのか想像もつかない
もちろん探してはくれてると思うけど、死んでることになっててもおかしくない
｢城はここから遠いですか？｣
｢ものすごく。ここは青の国の外れで何せ田舎ですから｣
｢歩いてどれくらいですか。馬車とかあれば……荷馬車でもいいのですけど｣
父親は首を縦には降らなかった
口をつぐみ下を向くと、小さく無理だと言った
｢無理……｣
｢嘘じゃない。
ここは陸に続いてないんで…さ。だから無理だ
お嬢様も川に流れ着く場所が運悪かった｣
｢運が悪いなんて…そんな。
あなたが私を見つけて下さらなかったら今ごろ魚の餌でした
……すみませんが少し一人にさせてくださいませんか｣
城に戻るのは……、無理
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パール(プロフ) - 魔灯さん» はい、わてもです。 (2021年10月17日 10時) (
レス) id: 3af5a17f02 (このIDを非表示/違反報告)
パール(プロフ) - ふみさん» ひぃぇ〜。未来人間になってしまった……。ありがとうございます、治しておきます！ (2021年10月17日 10時) (レス) id: 3af5a17f02 (このIDを非表示/違反報告)
パール(プロフ) - わらわらびもちさん» 毎日更新途切れないように頑張ります(泣) (2021年10月17日 10時) (レス) id: 3af5a17f02 (このIDを非表示/違反報告)
パール(プロフ) - めろんぱんさん» こんな、川から落っこちる予定ではなかったのに、寄り道してしまいました笑楽しんでもらえてるなら、道草も意味ありましたね！ありがとうございます (2021年10月17日 10時) (レス) id: 3af5a17f02 (このIDを非表示/違反報告)
魔灯 - そらるさんが好きすぎて死にそう////// (2021年10月17日 9時) (レス) @page28 id: 43f1bbcd44 (このIDを非表示/違反報告)
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