閑話 [女中の仕事] ページ33
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許せない。
その感情がぽっと胸に居座った。
A様が面を下に向けて謝罪をした
卑しい笑みを型どり、A様を卑下する目で見てくるこの男にA様は頭を下げたのだ
A様は何も悪くない
私たちのために頭を下げたのだ
自分の無力さに腹が立った。
───
─────
─
｢アイラ、A様を頼みました。私は情報操作に行ってきます。｣
｢分かりました｣
アイラの花の咲いたような笑顔は可愛らしく癒される
アイラがそばにいた方がA様も心休まるだろう
だから私は裏仕事をこなすのだ
この貴族社会において情報は命だ
今回の件なら簡単にグダリオ様を悪者にできる
なんたってA様は今、寮内で求人の的だ
チターゼ様には傷がついてしまうが、私にとってはA様が第1
なりふり構わない
噂を流す下準備として1階に降りると案の定、A様とグダリオ様の話で持ち切りだった
当たり前といえば当たり前だ
あんな人が集まるところでグダリオ様は大きな声で抗議があるなんて言ったのだから
グダリオ様からしたら、A様への仕返しのつもりなのだろう
浅はかな。
───姫様がグダリオ様に抗議で呼び出されたのですって
───姫様お困りに顔を歪ませていましたよ
───状況も分かっておられない様子でした、お可哀想に。
抗議の内容までは広まっていないようだ
これなら、従者の不出来にA様が頭を下げられた。
と噂を流せば、普通なら切り捨てる使い人のために謝罪立てをする心優しき聖女。
となるだろう
このままA様を聖女として盛り立てれば、A様は慕われ尊敬される
そしたらA様も自分のことをダメな子なんて言いやしない
えぇそうね。そうしましょう。
そうと決まれば地下に降り、女中や下働きが生活する区域に入る
地上階とは全然違う、絨毯すらひかれてない底冷えする石造り
そこで貴族でもない私たちは生活するのだ
｢ラターニャ、ちょっと｣
｢例の話ね。今度は何を流せばいいの？｣
｢そう。その例の話しよ。よろしく｣
同僚のラターニャは上級貴族に使える女中だ
こうして女中に話を回し、その女中から主に話が周り、その主から貴族へと噂が伝播していく
情報操作は女中の仕事なのだ
｢えぇ、わかったわ。私もグダリオ様苦手だもの。｣
｢滅多なこと言うんじゃないわ｣
少しずつA様の聖女伝説を作り上げていこう。
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ちーず - パールさんブルースター作者おめでとうございます！！こっそりと応援させていただいてました！パールさんの作品が大好きで何周しても飽きません！これからも無理をしない程度に更新頑張って下さい！！ (2021年3月12日 17時) (
レス) id: 49d5e6a1b1 (このIDを非表示/違反報告)
パール(プロフ) - 夜風さん» ついにやっちゃいました笑次は5000人ですね(白目)これからも頑張ります！ (2021年3月11日 11時) (レス) id: ced046ff92 (このIDを非表示/違反報告)
パール(プロフ) - ruritowakiさん» なんとっ…！嬉しいです！ぜひテスト頑張って下さい！私も頑張ってできるだけ毎日更新します！！ (2021年3月11日 11時) (レス) id: ced046ff92 (このIDを非表示/違反報告)
パール(プロフ) - そうこさん» ついに得ちゃいましたね笑そうこさんにはもう、ほんと…いつもお世話になっおります。ぐらいの勢いです笑 (2021年3月11日 10時) (レス) id: ced046ff92 (このIDを非表示/違反報告)
パール(プロフ) - 鈴凛さん» ひょぇ…こんな作品にそこまで時間をかけなくても(汗)責任が…笑私も読み返して誤字とか色々修復しますね！ありがとうございます！ (2021年3月11日 10時) (レス) id: ced046ff92 (このIDを非表示/違反報告)
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