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心底意味がわからない。という顔をした迅さんが目の前にいる
さっきよりは緊張感が緩んだようだけど、警戒はされっぱなしだ
「この剣……とりあえずどけてもらってもいいですか。ちょっと……いやかなり怖いです」
1ミリでも動けば血が溢れそうなこの危ない物をしまって欲しい
落ち着いて話も出来やしない。
迅さんは生半可な返事のあと、私の要望に沿ってトリガーをしまってくれた
トリオン体のままではあるけれど……
「私はあなたと変わらない人間です。それは嘘をついてません。」
両手を上げて、できる限り敵意がないことを示す
迅さんは訝しげに私を上から下へと見る
サイドエフェクトで私の未来でも見ているのだろうか…。
「……助けて欲しいっていうのは具体的にどうすればいいわけ」
どうやら私を排除するから保護するに変わったらしい
大きな進歩だ。
「私、無一文なんです。衣食住が何もなくて……」
「避難所に案内しよう」
そう言ってくるりと私に背を向ける
いや、それでは困る。
歩みだしそうな迅さんの手を掴んで阻止した
パシリっと大きな音をたてて振り払われたけれど……
ちょっとその拒絶の仕方は、心にくる
「あの……こ、戸籍?とかその……えっと。私、人間ではあるんですけど、あなたが言うネイバーでもないんですけど。
ここの人間ではないんです」
だから、役所系は困ります。
と訴えた
案の定、また迅さんに睨まれてしまったけれど
でもだって、ここの住所とかなんにも知らないし
もちろん身分を証明するものは無い
私はここに存在していないモノなのだから
「じゃ、俺にどうしろと?」
どうしろって言われても……私にも具体案は思いつかない
ボーダー本部さえ出来ていれば、そこに居候も出来たのに、当たりを見渡す限りまだ存在しない
答えを出しあぐねていると前からため息が聞こえた
「りょーかい。分かった。取り敢えず、君が普通ではないわけアリ人物ってわけね。
こっちで保護するから、一緒に来て。
でも……」
───妙な真似したら、殺すから
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檸檬(プロフ) - あ、え、は、好きです(唐突)迅さんが尊すぎてやばいです!!(語彙力無し)これからも頑張ってください!応援してます!!迅さん推しです!! (2021年3月15日 1時) (レス) id: a75ba4312e (このIDを非表示/違反報告)
パール(プロフ) - 美桜さん» はわわわ、いつもありがとうございす!私も風間さん大好きです!最推しは、空閑くんです!ショタが好きなので/////。 (2021年2月23日 19時) (レス) id: ced046ff92 (このIDを非表示/違反報告)
美桜 - コメント失礼します!いつも小説読ませていただいてます!パールさんもワートリ好きなんですね!私は風間さん推しなんですが、パールさんの推しを聞きたいです! (2021年2月23日 17時) (レス) id: 459bdba14f (このIDを非表示/違反報告)
うたたね(プロフ) - パールさん» いえあ (2021年2月22日 18時) (携帯から) (レス) id: d8a1d7c1d8 (このIDを非表示/違反報告)
パール(プロフ) - たたさん» ありがとうございます。ちまちまと更新しますので、よろしくお願いします (2021年2月22日 17時) (レス) id: ced046ff92 (このIDを非表示/違反報告)
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