過 保 護 の パパ 7【まふまふ】

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｢え？｣





意を決して、やっとの思いでパパに言えた


よしよし。ここからだ
パパは驚いた顔をしているけど、それも当たり前だろう

パパからしたら本当に急な話だ





｢また誰かに何か言われたの……？｣



｢違うよ。私がしたいの
自立したいっていうか……これ以上パパの邪魔する訳にもいかないなーって思って｣



｢邪魔……？｣



｢あ、いや……それは言葉の綾｣





宿題をさっさと終わらせて、会話のシュミレーションを何パターンを行ったのに何故こうも上手くいかないのか


自分の会話能力が絶望的すぎる





｢本当に一人暮らししたいの……？｣



｢うん。
もちろん、お金は私の口座から出そうと思ってるし、パパに迷惑かけるつもりは───｣


｢ちょっと待ってちょっと待って。なに……ずっと考えてたのはこの事？
なんで一人暮らししたいの？何か嫌だったなら今言ってよ｣





パパが頭を抑えてふるふると振りながら色々と考えている

私もなんて言ったらいいか考えなくちゃならなくて、しばらく沈黙が続いた





｢嫌……とかじゃないけど。このままじゃダメだなって思って
パパに頼りっぱなしだし｣



｢俺はそんなこと思ってないし、そもそもまだAは子どもなんだから頼ってもいいでしょ
間違いじゃない｣



｢そうなんだけど……でも一人暮らしもしてみたいっていうか……｣



｢病院の時はあんなに嫌だって言ってたのに？おかしくない？｣






ぐうの音も出ない


もう本当のことを言ってしまいたいけど、でもやっぱりパパの反応が怖くてそんなのできっこない




けどダメなんだ。
これ以上パパといたら、私は本当に自制が効かなくなりそうで、周囲のあれこれを考えずにパパに突っ込んでいきそうで

自分を信じられない





｢ちゃんとパパが言うことは守るって約束する。
でもパパから一旦離れて一人で頑張ってみたいの｣




｢だーからー、なんでいきなりそんな考えになったの？こんな短期間で意見が180度かわることないでしょ｣





｢お願いします……。｣





もう私から出せる言葉がなくて、パパに任せるしかなかった

頭を下げて、こうやってお願いするしか馬鹿な私には出来ない





｢やめろよ……ほんとに……。すぐに答えられる話じゃないし、時間も準備もかかる話でしょ

取り敢えず今日は寝て｣



｢はい……おやすみなさい｣

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