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｢ちょっとまふくん。
あの子ファンでしょ？いいの？
いや良くないよ、炎上するよ｣
｢僕に言わないでよ
そらるさんに言って｣
あの、天月さん
聞こえてます。聞こえてますよ。
私はこのVIP席もいいところ
96猫さんの隣という席
特等席すぎる
96猫さん小さい
可愛い
｢Aさん？｣
｢は、はいっ！！なんでしょっ！｣
天月さんとまふくんのやり取りに聞き耳をたてすぎていたせいで
さらに距離の近い96猫さんの声に驚く
いやいや、私に話しかけてることにも驚く
｢大事にせんでよ？｣
｢分かってます
私の身にも大きく関わりますしね｣
へへへと乾いた笑い
96猫さんは不安そうにまた前を向く
私は今、この歌い手さん達の人生を握っていると言ってもいいのだ
この出来事少しでも呟こうものなら、この方達は大バッシングを受ける
ましてや、そらるさんなんてファンからの信頼とかそういった大事なものが大きくかかっているのだ
せっかく買ったペンライト今日は使えそうにないな
｢ね…｣
｢よ、呼びましたか……？｣
こくりと頷く96猫さん
あまりにも小さな声に、呼ばれてるんだろうなって思いつつ、勘違いだったらもう私いたたまれないので、確認の確認である
放送とかだとフレンドリーだけれど、今の96猫さんはバッチリ人見知りの道を歩んでる
｢な、なんでしょう｣
｢LINE交換しない？｣
な、なんででしょう。
｢嫌だったらええんやけど｣
｢嫌だなんて滅相もない！
欲しい人たくさんいるのに、なんで私なんだろうって……そう思ったんです。｣
じゃー決まり
と96猫さんは手にあるスマホをチラつかせる
断る理由は沢山ある
だってこれだけの有名人のLINE、一般人の私はきちんと管理できるのだろうか
欲が湧いて、誰かに自慢しないだろうか
でもこの時の96猫さんは96猫さんであって、96猫さんではなく
ただ1人の元気が有り余る女性のように思えて、すんなりと私もスマホを取り出せた
｢これで交換できたな
ほな、試しに送ってみるけんな｣
本当に小さくて可愛い
本人は弄られることに抵抗を感じているらしいが
でも、これは利点なのではないだろうか
こんなの可愛すぎる
ﾋﾟｺﾝという音と共に96猫さんからの初LINE
《何かあったらいつでもゆうてね》
＿＿＿＿＿＿………………
横を向けば96猫さんは笑みを浮かべていた
｢ありがとうございます………本当に、ありがとうございます｣
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パール(プロフ) - ろっとさん» あ、ありがとうございます(><)私もどうなっていくのかワクワクしながら書いているので、のんびりですが、これからもよろしくお願いします (2019年3月16日 9時) (
レス) id: 432a657fc6 (このIDを非表示/違反報告)
ろっと - 最近おすすめにでてはまりました めっちゃ面白いです 更新たのしみにしてます (2019年3月16日 3時) (レス) id: 9921b601f6 (このIDを非表示/違反報告)
心愛 - １！更新楽しみに待ってます！ (2018年12月26日 23時) (レス) id: 1b1d47c664 (このIDを非表示/違反報告)
狐珀(プロフ) - 2です。これからも更新頑張ってください！楽しみにしてます！ (2018年12月23日 21時) (レス) id: ea2ab5c689 (このIDを非表示/違反報告)
冬夜 - ２です これからも更新頑張ってください！ (2018年11月26日 19時) (レス) id: 9fc62d19cf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：パール
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/pearl12261/
作成日時：2018年11月17日 9時
