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──もし私が主人公なら答えは聞く前から決まっていたのに
｢あ……ぁ…えっと、夕飯は予定があるんだよね｣
どうしたものかと迷ってる風に頬をかくそらるさん
私は何を期待していたのか
お言葉に甘えてとか言われるとでも思っていたのだろうか
｢そ、そうですよね！
しかも私のが移ったりでもしたら大変ですもんね｣
変に声がうわずる
変に早口になってしまう
目は泳ぐし、手に力がはいる
そらるさんが何かを言おうと口を開くのを見て、何故か私はその言葉を聞きたくなくて口を挟む
｢それに編集とか収録とか色々ありますしね
では！玄関までですけど送りますね｣
ピアノの蓋も開けっぱなしにして、重たい防音室の扉も開けて、そそくさと玄関に向かう
そらるさんが遅いながらにも付いてきていることを感じつつ、なんで呼び止めてくれないんだろうとか
やっぱりご馳走になってくって言われる気がして
でも現実はそう甘くなくて、あっさりと玄関についた
｢今日は本当にありがとうございました
そらるさんが来てくれなきゃ、冷たい床と心中するところでした｣
えへへっと間を埋めるように笑う
そらるさんもようやっと玄関までたどり着き、あ、うんっと最低限の返事が返ってくる
｢外、晴れてましたか？｣
｢大丈夫。晴天だよ｣
そらるさん靴を履き始めてしまう
そんなにそらるさんに帰えられるのがいやなら、否応なしにもここにいてと言えばいいのに
そんな意地と恥ずかしさと申し訳なさが邪魔して、喉につっかえる
｢お粥ごちそうさまでした
それにお歌まで……一生の思い出にします！｣
少しでも会話を続けようと必死に話す
玄関まで先を急いだのは私なのに、おかしな話だ
｢昨日のお返しができたみたいでよかったよ｣
｢お返しだなんて、そんな！
私はもらってばっかりですよ！｣
｢はいはい。あんまり興奮して熱あげないでよ？
今日は早めに寝ること。分かった？｣
｢はい……｣
｢声小さいよ？｣
｢大丈夫です。分かってます｣
｢それじゃあね、お邪魔しました｣
バタりとドアが閉まった
今すぐドア開けて、待ってと叫びたいけれど、そんな勇気あるはずもない
私ってば嫌な奴
なんだ今の態度は
心配してくれてるのに変にふてくされて、そっけない返事して
そんなつもりじゃなかったのに
まだ一緒にいたくて
でも、がっついてるって思われたくなくて
私ってば……醜いなぁ
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パール(プロフ) - まんぼうコロッケさん» はっはっ！！あ！！あーー、あの、さかたんのスマホのあれ（題名曖昧ですみません）よ、読んでます！う、嬉しすぎる。これでも日本語苦手で小学生の言葉でポエムと混ぜて書くのが私のくせで、それを褒めてもらえるのは嬉しすぎます！ありがとうございます (2018年11月17日 9時) (
レス) id: 2f353b1bdb (このIDを非表示/違反報告)
まんぼうコロッケ(プロフ) - 文章中の日本語…というか文の流れみたいなのが綺麗で、心が洗い流される気がします(*‘∀‘)美しい日本語！更新頑張ってください！ (2018年11月16日 15時) (レス) id: 372f9ebd09 (このIDを非表示/違反報告)
パール(プロフ) - フシさん» なんと嬉しい言葉！自身あまり恋愛もの好きではないので、これからどうなるか、一緒に想像をふくらませましょー！更新頑張りますっ (2018年11月13日 20時) (レス) id: 2f353b1bdb (このIDを非表示/違反報告)
フシ - 少しずつ進展しているところが可愛いですね。そして少女漫画通りにいかないことも。とても面白いです！更新頑張ってください！ (2018年11月12日 17時) (レス) id: dec9627405 (このIDを非表示/違反報告)
パール(プロフ) - くるるさん» ありがとうございます！未だに作品内で2日しか経っていないという。少し丁寧過ぎたかなとも思ってたのですが、この方が小説感はだせますもんね！更新頑張りますっ！ (2017年10月27日 22時) (レス) id: d11f75bf22 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：パール
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/pearl12261/
作成日時：2017年9月28日 21時
