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宮殿……城はとてもきらびやかで眩しいところだった


「お父様、少しよろしいでしょうか 」


「入れ」


ドアの向こうから野太い声が聞こえる

サルマンは私の目線までしゃがみ、しっかりと私の目を見ていった


「ミカは何もしなくていいからね。立ってるだけで十分」


「分かった」


頭を撫でられ、頭から手が離れた時にはもうドアが開き始めていた


「なんだサルマンか」


「はい」


サルマンのお父様はとても威厳があって、いかにも国王様だった


「要件はなんだ」


「お願いがございます」


「ん?」


「この子を養子に入れて欲しいのです」


「養子……だと?」


「はい」


「それはつまり、未来の女王にさせたいということか?」


「はい」


「しかし貴様には妹がいるだろうがいるだろう」


「十分承知です」


「ならばなぜ」


「ミカはこの国を導いていける力がある」


「それを証明できるものはあるのか」


「…………」


そんなのある訳ない
だって私は何も知らないもの


「どうでしょう。お父様が今から迷われている貿易について、解決してもらうというのは」


サルマンは何を言っているの……っ!
私は何も分からないのに

そもそもボウエキについても分からないのに、それを解決するなんて無理な話よ


私が焦っているのが分かったのだろう
顔を近づけ小声で話しかけてくる


「大丈夫。ミカならできる。」


「無理……」


「予備知識は、俺が用意するから」


そんな事言われても……自信ない
でもできなかったらサルマンに迷惑がかかっちゃう


「少女。名は……?」


「ミカ…………です。」


「ミカ、できるのか」


「やってみます……」


(こんな幼児に分かるはずもない。見たところ4、5歳がいいところじゃないか。言葉を覚え間もない輩が分かるはずもない)


「我が国の貿易についてだ…………_____」


この時、出来ないって言っていればあんな悲劇が起こらなかったのかもしれない

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ミリア - すごく気に入った作品シリーズで大好きですもし今後他の作品を作る予定があったらディーグレイマンの世界にトリップか転生したKか銀魂の銀時か高杉の姉か妹の作品が読んでみたいです説明が下手ならすみませんこれからも体にきよつけて更新頑張って下さい応援してます (2017年8月27日 11時) (レス) id: e3c7f73b1f (このIDを非表示/違反報告)
パール(プロフ) - 梅雨さん» ありがとうございます!頑張ります! (2016年8月7日 5時) (レス) id: 7d230edd47 (このIDを非表示/違反報告)
梅雨 - 続編おめでとうございます!更新楽しみにしてます!頑張ってください! (2016年8月7日 2時) (レス) id: 8a6c331402 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:パール | 作成日時:2016年8月6日 9時

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