D.gray-man 探して見つけた〜思い出のページ〜

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「私に“あなたになれって”言ってるの？」


「そう。私はこの世界を造る為に力を消耗しすぎてしまったんだ。そのせいでもう人間の形を留めることすら出来ない」


確かに神の周りは白くボヤけていて、境界線もよく分からない。だとしても、急にそんな事言われても


「…………私は普通の人間だよ？あなたみたいに世界を造ったりそんなこと出来っこない」


「別にいいんだ、そんな事しなくても。ただこの世界を見守っていてくれればいいんだよ」


「私、人間なんだってば。すぐ死んじゃうよ……」


「大丈夫。私の力で永遠の命をあげる」


「いらないよ。…………お母さんもお父さんもお兄ちゃんもお姉ちゃんも、皆みんな死んでっても私だけ生きてるなんて
独りは嫌いなの。他の人に頼んで」


「それは出来ない」


「なんでよ…………」


「神の存在を知っている人がいてはいけないんだ
私はその盟約の元、神になったんだ」


「ていう事は私が断ったら」


「明日にでも地球は滅びるね」


明日が地球の最後…………。
明日…………明日家族は死ぬ。
私が引き受ければ、寿命まで生きれる

答えは簡単…………
でも独りは退屈だ。寂しいし冷たい

それに昨日までは……さっきまでは普通に暮らしていたのになんで私なの？

私が蝶につられたから？木の実を取りに来たから？
理不尽だよこんなの

私に家族と一生の独りを選べって言うの？
あんまりだよ。不合理だよ。
そんなのは答えは決まってるじゃない


───はい



そういうしかないじゃない


「この世界は楽しいかな…………」


「もちろん！私が作ったんだから！保証する」


「…………いいよ。私、神になる」


「ありがとう」

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