episode78 ー優しさー ページ40
ーA視点ー
あの後、あたしは違和感を抱きながら授業を受けた。
お昼休みになり、ご飯を食べようと誘おうとしても、気づいたらカゲは居ない。
放課後になって、ボーダー行こうと誘おうてしても、気づいたらカゲはいない。
「あたし、避けられてるのかな…」
まぁ、間違いなくそうだろうとは思っている。
何故避けられるのか。
その理由が全く分からないのだ。分かりたくて、知りたくて、カゲに話しかけようとすると授業が終わると忽然とカゲはいなくなっている。
「なんでだろ…」
ただの1日カゲと話せなかっただけで胸がズキズキして、辛い。
そんな風に感じる程、あたしはカゲの事を好きになっていたのだと気付かされた。
「あ〜! Aちゃんじゃん!やほ〜」
あたしがボーダーに向かって歩いていると、二宮隊の 犬飼くん に話しかけられた。
その横には、辻くんも居る。
「あ、と、あ、こ、こ、こんにちは…」
そういえば、風の噂で辻くんは女子が苦手という話を聞いたことがある。
だからこんな挙動不審なのだろう。
現に、辻くんは犬飼くんの背中に隠れ気味にして挨拶をしてきた。
「ごめんねー、辻ちゃんってば女の子苦手だからさ〜」
いつものようにヘラヘラ笑いながら話す犬飼くん。
あたしもいつもだったらヘラヘラ笑っていたのだろうが、そんな気分にはならなかった。
「あはは〜、知ってるよー」
あたしは今、普段みたいに笑えていただろうか。
その答えは残念ながら、笑えていなかったみたいだ。
「あ、あの、A…先輩、何かあったんですか?」
女子が苦手という辻くんに気づかれた。
辻くんが気づくということは、人の気持ちに機敏な犬飼くんにはバレバレだろう。
犬飼くんは何も言わないけど、どうしたの というのを目で訴えてくる。
辻くんも、女子が苦手なはずなのに、犬飼くんの背中から出てきて、あたしの事を心配げに見つめてくる。
二人とも、優しいなぁ…
あたしは、今日のカゲの出来事をつらつらと話し始めた。
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ナカナカナ - とても面白かったです!頑張って下さい! (2019年4月6日 20時) (レス) id: 1180864eae (このIDを非表示/違反報告)
21ひかゆづ(プロフ) - スノウさん» あああ… ご指摘、ありがとうございます。飛んでました。非公開のままにしてたっぽいです…本当にすみません! (2019年3月15日 19時) (レス) id: 689bd3d6f4 (このIDを非表示/違反報告)
スノウ(プロフ) - 初めまして。楽しく読ませて頂いてます。疑問なのですが、67と69の間が、話が飛んでる気がするのですが、気のせいでしょうか?話数が狂ってるだけならいいのですが。 (2019年3月15日 19時) (レス) id: 2d7621199e (このIDを非表示/違反報告)
21ひかゆづ(プロフ) - 爽薇さん» ああああ……そーなんですよ、そういう意味じゃないんですよォォォ…← (2019年2月13日 12時) (レス) id: 689bd3d6f4 (このIDを非表示/違反報告)
21ひかゆづ(プロフ) - 巻良さん» 私もちょーっとだけ書いててしんどくなります…←はい!今日でとりあえず落ち着きましたwまた更新頑張ります! (2019年2月13日 12時) (レス) id: 689bd3d6f4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:21ひかゆづ | 作成日時:2019年1月7日 22時