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左「ちっ…出ろよ。」
発信元の名前を横目で確認した左馬刻さんが言う。
スマホの画面を横にスワイプさせ、電話に出る。
『い、無花果様。』
勘《柊A。監視の仕事は順調か?》
『えっと、、、は、はい…』
勘《なんだ?少し声が小さいが…
まあいい…柊に伝えることがある。
ハウスの男共の未だ秘密裏にあるような情報を仕入れた際には、臨時収入を与えることになった。》
「臨時、、収入」
《ああ。額は期待していいぞ。》
よって何かあったら連絡するように、と付け加えて無花果様からの連絡が途絶える。
顔を上げられなかった。
臨時収入…
言の葉党を辞めたふりをして彼らと仲を深めれば、彼らからのまだ明るみになっていないような情報が手に入るか?
いやっ、そんなことをしてまで彼らを騙すなんて絶対に間違っている…
じゃあお金はどうやって、、
独「大丈夫…か?思い詰めたような顔して…」
ゆっくりと、声が聞こえた方向を向くと、ここにいる人々の中で明らかに最も顔色の悪い独歩さんが心配そうな顔で見つめてくれていた。
独「お昼のお弁当、すっげーうまかった。
俺なんかのために…ありがとな。
Aちゃんがここに来た理由は俺らには都合の悪いことかもしれない。
でも…ここに来てくれてありがとう。
少なくとも俺は今日、そう思ったよ」
伊「あっあの…Aちゃん…
俺っち、女の人が怖いんだ…
でもAちゃんがいてほしくないとは思ってないよ!!むしろ、仲良くなれたら…嬉しいな、なんて…」
2人とも、言葉を選んでゆっくり接してくれてあるのが伝わる。
根っから思いやりのある方々なんだろうか。
『独歩さん、一二三さん…』
帝「つーかよ。要は金に困ってるつー話だろ?
一緒だな!俺も金に困るときあるぜ?
そんときは幻太郎や乱数を頼ればいい!いや〜持つべきものは友だよな!ガハハ!って、痛っ!!」
すかさずベシッと幻太郎のチョップが入る。
幻「ばかおっしゃい。帝統の金欠理由とは一緒じゃありませんよ。
まあ、小生たちを頼るというのはあながち間違っていませんがね」
『頼る…』
幻「ええ。
あ、こればっかりは嘘じゃありませんよ?」
優しく温かく微笑み、確かにその言葉が嘘ではないことを感じとる。
他の皆さんも頷いてくれている。
この人たちから騙すことなんて、
情報を盗むことなんて、
したくない____
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とうふ - 続きが楽しみです!更新頑張ってください!! (2021年11月10日 23時) (レス) @page18 id: 1f6bde34a4 (このIDを非表示/違反報告)
もも(プロフ) - 千さん» 千サマ☆温かいメッセージをありがとうございます、、!とても心に沁みました。千様に楽しみにしていただけて光栄です!更新頑張らせていただきますね!このようなご時世ですが千様もどうかお体にお気をつけください(*^^*) (2021年2月24日 1時) (レス) id: 7a29a5352d (このIDを非表示/違反報告)
千(プロフ) - ももさん、更新ありがとうございます。この続き凄く気になってました。良かったです。これからも色々大変かも知れませんが、無理せず更新お願いいたします。体調には気を付けてくださいね。本当に嬉しい限りです。 (2021年2月23日 13時) (レス) id: 2995b37652 (このIDを非表示/違反報告)
もも(プロフ) - 讃良さん» 讃良サマ☆随分と返信が遅くなり申し訳ありません…!素敵なメッセージをありがとうございます。讃良様が幸せになってくれて私も幸せですっ(*^^*)更新を再開しておりますので、また遊びに来てくださると嬉しいです! (2021年2月22日 18時) (レス) id: 7a29a5352d (このIDを非表示/違反報告)
讃良 - こんにちは。ももさんの作品を楽しませていただいております。とても面白く、幸せになれます。どうか体調にはお気をつけて、でも、早く更新を待っております。頑張ってね。 (2020年8月1日 22時) (レス) id: 0970343196 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:もも | 作成日時:2020年7月24日 17時