12人の彼らと1つ屋根の下。2【ヒプマイ】

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帝統side 数刻前


幻「帝統。
こちらとこちら、どのような配置がいいと思います？」


家に帰ってきたら突然幻太郎に一緒に部屋の飾り付けをするよう頼まれ、日頃の借りを返すためにも断る理由なく手伝っていた。


すると幻太郎がスマホをこっちに見せて俺に聞いてきたのだ。


帝「んだよ。
俺女じゃねぇからそういうのわかんねーよ」


幻「はっ、なるほど。」


そう返事した幻太郎はスマホを俺に見えないように若干傾けた。

幻太郎は部屋の壁の方をじーっと見つめながら集中して構想を考えてそうだったから、その間にこっそり画面を覗いてみた。

そしたらスマホの検索欄に
【女子 パーティー 飾り付け】
と入れてあるのが見えて、若干…いやだいぶ驚いたが気づかれないように戻った。




こいつ。


こんな真面目に…


Aのために…か。



〜〜〜そして先ほどに戻る〜〜〜



帝「おい幻太郎！！はぁ……

つか！おめーだってよ…！」


"検索してまで準備はりきってたじゃねぇか！"


って、言おうとした。


けど…難しい表情をし一生懸命考えていた幻太郎の顔を見たのを思い出し、Aがあいつのなかで特別な存在なんだと思った。
　

結果、Aはすんげー喜んでくれてたみてぇだし良かったじゃねーか。





…幻太郎がAをとるのか？


いやまて、とるってなんだ。


別に俺のもんじゃねーし。


でもなんだ？あんまいい気しねぇ。


ダチのはずなのにな…


どっちにしろ、ここで幻太郎のかっこを悪くすんのは"ダチとして"ちげぇな。


幻「はて？」

帝「あっいや、なんでもねぇ…」



いつかこの気持ちがはっきりさせられたら____


そんときは"ダチとして"幻太郎に負けらんねーぜ。

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