この恋は真面目じゃない【名前変換オリジナル】

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帰り道のバスの中、私は彼の手をそっと握った。



心がホッと暖かい。
こんな気持ちは初めてで、戸惑っているけどすごく大切な気持ちだと思った。



｢…私は成瀬くんがクズに見えないです｣


千紘｢そう？｣


｢ただ、まだ現れていないんですよ。本気でその人しか見れないくらい夢中になれる相手に…｣





そう、それはきっと私じゃない。

でも私はきっと…





それが成瀬くんだった。




千紘｢…夏休み、たくさん会おう！｣

｢はい！｣


千紘｢そうやってぶつかって来てくれた子は葉月だけしかいない｣






千紘｢少なくとも、それだけで葉月は…俺の特別｣



｢…はい｣




照れていることを悟られたくなくて、下を向いた。
こんなことにも心が踊ってしまう。




千紘｢俺…葉月といる時の自分が好き｣

｢私といる時の成瀬くん？｣



千紘｢うん…1番素で、俺らしいというかなんというか…｣



｢成瀬くん…｣






私だって…こんな気持ちになって戸惑ってるけど


嬉しい。









┈┈┈┈┈┈┈


姉｢…なーんだ、いい感じじゃない｣

ゆっち｢あれで悩んでたの？ラブラブじゃんね！｣


姉｢あーあ、妹が取られちゃった気分｣


ゆっち｢あんた、なんだかんだ葉月ちゃんが大好きなんだよね〜｣






姉｢…きっと、これから知っていくんだよ。本当の恋愛っていうのをね｣

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