私の隣 -４- /* 【名前変換ｵﾘｼﾞﾅﾙ*】

§story - seventy three ページ14

先生「白河、
お前プリントまだかよ」


A「はい。」


先生「放課後残れや。」


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はい。
お呼ばれしました。


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「ということで…
帰れません」


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「えーっ!!
まだ進路決めてないのー!?」


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分かった

そう言って
呆れ顔で笑うありさ。


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プリントとは
進路のやつのこと。


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前
颯に本借りたのはいいけれど
そのことばっか気になって
決められなかった。


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なんか
随分長い間借りちゃってるな。


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どうやって返せばいいか
わかんないんだもん。


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皆にとっては
そんなこと…

って感じかもしれないけれど


私にとっては
尋常じゃないことなの。


.


どうやって話せばいいか分かんない。

自然に話すことなんて
絶対無理だと思うし。


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でも
こんなに長く借りてるなんて


しかも

まだきまってないなんて言ったら


なんだコイツ


ってなるよね。


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A「…どうすればいいの？」


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「さっさと終わらせればいいの。」

明るい声が聞こえて

いらっと来た。


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A「先生にはわかりませんよ。」


先生「それが分かるんだよなー。
　 先生も最後の最後まで
　 進路と格闘してたから。」


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誰が
あんたの過去を聞きたいなんて
言いましたか。


勝手に語らないで下さいよ。


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色んな言葉が頭に浮かぶけど
じっと我慢。


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結局最後まで
決まらなくて


先生も呆れて
明日またな
と言って帰って行った。


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あたりはもう真っ暗だった。


冷たい風が
肌を打つ。


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.


先生の悪魔。

冬なのに
こんなに遅くまで残すなんて


.


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冬ってさ
周りの景色つまんないし
寒いし
風強いし

家までがすごく遠く感じるんだ。


.


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暗くて周りがよく見えないし。


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聞こえるのは

風の音と
木が揺れてる音と


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ﾎﾞｰﾙの音…？

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