【銀魂】 *真選組の医務*

意外 ページ16

ーーー

土方side

「ちっ…」

消毒液独特の匂いがする部屋。

「バカだねぇ、あんた。手間掛けたくねぇ相手に早速迷惑かけさせてんじゃねぇか」

『そうだそうだ！あたしのお茶タイムを返せ！』

「はぁ…」

どうやら、俺はまたぶっ倒れたらしい。

『何、ため息ついてんだい。自業自得！病み上がりの体に鞭打って夏風邪をこじらせよって…』

「仕方ねぇだろ」

ギシリッと、歯ぎしりする。

『やだやだ、主人の頑固が病原菌にまで移ちゃってるよ』

「すいませんねぇ、うちのクソ上司が。おい、土方。それが看病されてる奴の態度か？あ？」

「…るせぇよ。お前は、黙れ」

「ひゃ〜、怖ぇ。倒れてる所を見捨てず運んで来てやったってのに…人への誠意って物が感じられ…

ガシャンッ

奥の方から音がする。

「だ、大丈夫ですかぃ？」

慌てて総悟と駆け寄ると…

『あぁ、ごめんごめん。ちょっと、立ちくらみがな…貧血かな』

尻餅をつき、豪快に医療器具をぶち撒けている風間の姿があった。

アハハッと笑い、立ち上がる風間。

一瞬顔色が変わったが、またすぐ戻る。

「おい、お前…」

『ささっ、副長さん！今回は、一晩寝かせて返すとか言う甘い事はしないからね？あんたにゃ、それができないって事がよーく分かったよ』

「はぁぁぁ？！仕事が溜まってんだ！それは…

『はいはい、そこら辺はアフターサービスが充実した風間先生に任せときな…心配せずに今は治す事だけ考えなよ？な？』

グイッと顔近づけられ、頷いてしまう。

「…はい」

「面白いもん見れたし、俺は団子でも食いに行くかねぇ」

ひらひらと手を振りながら、出ていく総悟。

「ちょっ！総悟！…おまっ！！」

『まぁまぁ…ほれ、土方。食べてこれ飲んどきな。あたしは、奥で仕事してるから何かあったら言うんだよ』

と、お盆に乗ったお粥と薬が渡される。

「あぁ、ありがとな」

『ん、いえいえ』

スタスタ

笑いながら、去る風間。



パカッ

お粥の蓋を開けると、美味しそうな卵粥が入っていた。

それを、スルスルとかけこみ薬を飲む。

(美味かった…意外に料理できたのか…)

なんて失礼な事を考えていると、強烈な眠気がやって来る。

それに導かれる様に意識を手放した。


ーーーーーーーーーーーーーーー

副作用→←世間は甘くない

• 金　運: ★☆☆☆☆
• 恋愛運: ★★★☆☆
• 健康運: ★★★★★
• 全体運: ★★★☆☆

ラッキーアイテム

長谷川さんのグラサン

ラッキーカラー

あずきいろ

ラッキーナンバー

8

ラッキーアルファベット

X

ラッキー方角

西 - この方角に福があるはずです

おみくじ

おみくじ結果は「末凶」でした！

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す