#4【シルク視点】 ページ5
#4【シルク視点】
『ンダホさぁ〜俺どうしたらいいんだろ…』
ンダホ『俺に聞かれてもなぁ…シルクはあの時どうしたかったの?』
やっと、泣き止んだ俺はいつもの答えの見つからない問いを投げかける
ンダホもいつもと同じ問いを返す
シルク『抱きしめてーキスしてー…離したくなかった…』
『じゃあ、何で手離したの?』
なんで…あの人の方がアイツは楽に暮らせると思ったから…
シルク『アイツの幸せはソレだと思ったから…』
『俺はそうは思わないよ』
ンダホはいつもと違う答えを出す。
シルク『は?』
『シルク以上にAちゃんの事知らないけどシルクからAちゃんの話聞いてる限り、お金持ちと結婚する事が幸せじゃなかったんじゃないかな』
シルク『…でも、じゃなかったら借金返せないし、俺といても借金膨らむだけじゃね?楽な暮らしさせてあげれないし』
好きなことさせてあげられない…俺といても、アイツの夢とか…叶えてあげることも出来ない…
『お金だけが幸せ?好きな人と一緒に居られるだけで幸せなん…』
シルク『…アイツが幸せならそれでいいや…ンダホゴメンな。今日は帰ろ。』
ンダホ…綺麗事だけならなんだって言える…
俺だってそんなことわかってた…けど…あの時…俺はこんな覚悟なかった…
今になってやっと覚悟が出来た。今になって後悔した。
遅いんだよ…俺…
今日は…月が綺麗だな。綺麗な満月…、去年もこんな夜空だったっけ…
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作者名:尾骶 | 作成日時:2017年5月28日 13時