一般人と私【七海建人】【呪術廻戦】

41話 ページ42

夢主said



『……七海さん』
立ち止まり、思い切って話しかけた




「……どうしましたか？」
七海さんも同じように立ち止まった




『私、呪術師になりたいです』




「っ……」




『呪霊が見える人は少ないですし、術式を持って生まれる人も少ないと思います。

だから、持って生まれてきた、
生まれながらの使命を全うしたい』




「……」
なにも話さなくなった七海さん




『？』
顔を覗きこむと、ちょうど目が合い
困ったような顔で微笑んだ




『な、七海さん！』
私をおいて先を歩き始めたため、急いで追いかける




「…」

やっぱり反対？
七海さんは優しい人だから、自分がきっかけで人の人生が危険は方へ行くの辛いのかな




そりゃあ、レストランで働くよりは危険だとは思うけど、七海さんだって他の呪術師だって危険でしょ？




強かろうが、強くなかろうが、最強じゃなければ上がいるんだし、少しでも多くの人がいる方が危険度は下がると思う




本音をいえば…
七海さんを守ってあげれたらなってね




「その話は、また今度でもいいですか？」




『まぁ、急ぎじゃないです』




「では、私はこれで」

考え事をしていれば、知らないうちに家に着いていたようで
結局七海さんの考えは言わず、行ってしまった




『私も頑固だよなぁ…』

呪術師という仕事があることを知って、すぐダメだって言われたのに、懲りずにまたなりたいって…




ーーー

七海said



Aさんが呪術師になりたいと、勇気を出して言ったのにもかかわらず、私ははぐらかして別れてしまった



いいと思いますよ
なんて、無責任なことは言えない




私が守ってあげればいい話なんですが、私は最強ではないですから
いつも一緒なわけではないですし




もう少し時間がほしいです




あなたの意見を尊重しようとは思いますが、もう少し私が強くなるまで……





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