28話 ページ29
[§★&″£●]ダッダッダ
『げっ』
ものすごいスピードで向かってくる
_あ、死ぬな
けして諦めたつもりはないけど、そう悟った
食べられるのかな
痛いのかな
怖いのに何も出来なくて、せめて見ないように目をギュッと瞑った
「Aさん!!!」
『え』
知っている声がして、目を開ければ
あと数センチで噛みちぎられそうなほど近くにいた呪霊が、鉈によって斬られていた
「大丈夫でしたか?」
焦った声で、私に駆け寄ってくる
『だ、大丈夫です…』
「良かった……」
七海さんの額を見れば、汗が見えた
私のために走ってくれたのかな
『ありがとう…ございます』ニコ
嬉しい気持ちも、この言葉に込めた
私だけじゃないと思う
自分のために、あんなに焦って急いでここまで来てくれるなんて、誰だって嬉しくなるし、きゅん(?)とすると言うか…ときめく(?)と思うよ??
……それに名前呼びだったし
………無意識でそれだと、照れるよね
「!
これが仕事ですから」
『ふふっ』
七海さんらしい
今気づいたけど、七海さんは照れたとき口元隠すみたい
考え事をするときも、よく顔に触れているけど癖なのかな
「な、なんですか」
『名前呼びだったのは、無意識ですか?』ニヤニヤ
ついつい、からかいたくなる
「……!!
あれは……無意識でした」
『ふふふ』
凄く楽しい時間だった
実際には数分の話だろうけど、充実感があった
体のだるさも、頭の痛さも、吐き気も全部忘れられた
だが、人の悲鳴によって一気に現実へ引き戻された
家から靴も履かずに飛び出してきたのは、児玉さんだった
私が壁として今、寄りかかっているのは児玉さんの家の周りにある囲い
図
児玉さん家 |森田さん家
_門____|_____
↓ 私
人 七
[&%#@&]
『「!」』
児玉さんの家から、呪霊が出てきた
すぐさま七海さんは、祓うために鉈を振り上げた
『!?』
と、同時に私の横を何かが通った
「!」
その正体は、さっき会った見た目がカメレオンの1級呪霊
七海さんは呪霊に気づいるが、刃先を変えれるタイミングを逃した
しかも間合いの内側。斬ってからじゃ間に合わない
世界がスローに見えた
この中で祓えるのは、この私
『っっ!!!』
先のことは考えず、呪霊に触れた
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森 - 面白い小説×ナナミンとか…最高か?? (2022年2月28日 3時) (レス) @page46 id: d826e852a9 (このIDを非表示/違反報告)
風夏(プロフ) - はっ!!教えて下さりありがとうございますコソッ (2021年3月11日 18時) (レス) id: 7e781b4eec (このIDを非表示/違反報告)
面影草(プロフ) - 13話、五条さんが五條さんになってますよ(コソッ 素敵なお話の更新頑張ってください (2021年3月11日 15時) (レス) id: ad0305c35a (このIDを非表示/違反報告)
風夏(プロフ) - マリイさん» 大変だ!ななみんが死んでは皆が困る!!この先もずっと愛してあげてください!! (2021年2月6日 21時) (レス) id: 774efab444 (このIDを非表示/違反報告)
マリイ - 建人は私の夫 建人の方から私にプロポーズして来た建人は私が居ないと私に愛されてないと建人死んじゃう (2021年2月6日 14時) (携帯から) (レス) id: 82a6cba0ff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:風夏 | 作成日時:2020年12月31日 22時