一般人と私【七海建人】【呪術廻戦】

15話 ページ16

七海said


悩み




今している仕事に疲れ始めている




依頼主に、延び白のないクズ株を口八丁で買わせてでも、会社の利益を考える事に




寝ても覚めてもカネの事ばかり




金さえあれば……。




ただ、自分は世の中の金を回すだけのために働いている
それは、別に自分ではなくては、ならない訳ではない

つまりは、誰でもいい仕事




＿＿＿『一度逃げちゃってるので、もう逃げたくないんです。だから祓い続けます』___＿





そう決心した時の貴女の顔は、生き生きしていた




今の自分とは真逆に。




"生きがい" や "やりがい"そんなものとは無縁なはずなのに、なにか違和感がある




町で、呪霊を見かけたとき
パン屋で、とり憑かれた人を見たときに




この違和感が"迷い"だとしたら




今さら何に迷っているのだろうか、と自分にあきれる





ただ一つ、
貴女に質問をしたい




この質問の答えによって、きっとこれからの私の人生は大きく変化するだろう




そんな重大な責任を、貴女に背負わしてしまうのは申し訳ないが、貴女に言われれば、私はもう絶対に道に迷わないと、何処から湧いてきたのか知らないが確信がある




「呪術師は、どうして呪霊に命を懸けてまで立ち向かえると思いますか？」

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