閉じ込められたうえお題が無理な件について。

〈進撃〉エレン×〇〇【恋人繋ぎしろ】(楊離月　様リク) ページ19

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『じゃあエレン！やろっか〜！』


なんだすっげぇ可愛いお題じゃないですか！！

そんなん楽勝だわ…((


エ「…え、えぇ…！？」


…ん？

『どうしたエレン？』


エレンの方を見ると、頬がほんのりと赤く、戸惑っているようだった。

なんだよ照れてんのか可愛すぎんだろ。


エ「いや、その…」

『…？』

エ「それって、その…恋人同士とかがやるものだし…オレ達恋人同士でも無いのに…」



と、その後もごにょごにょとなにか言っていたが、私が思ったことは一つのみ。



可愛い…ッそんなことを気にしてくれているのか…！！((

別に恋人同士でも無いのに遠慮なく(そして私が知らないのに教えないまま)深いキスかましてくるどっかの兵長さんとは違ぇ…((


『んなの気にしなくて良いって！やろ？』


私がやるように促すと、エレンは

エ「…わ、わかっ…た」

と言った。

私が「よしっ！」と言いエレンの手を取り、繋ごうとすると、「ちょ、ちょっと待て！」と、エレンに止められた。

『ん？』

エ「いや…こーいうのは、男からやるもんなんじゃねぇかな、と思って…」


私はあまり分からないが、男はこーいうのを自分からやらないと、という謎のものが存在しているようだ。((


『へぇ…了解』


私がエレンの手を離す。
エレンは少しの間考えると、「よし…」と決意をして、私の腕へと手をのばした。


そして私の腕を移動させ、エレンも自分の腕をのばし、ゆっくりと手を重ねた。


手の中心からじんわりと熱を感じる。


エ「『…』」



喋ることもなくお互い無言状態。

そして、どちらからとともなく指を絡めた。



…可愛いお題とは言ったものの、やってみると結構恥ずかしくなってくる。


エレンを見ると、エレンの顔は最初よりも赤くなっていた。



ガチャ…



扉の開く音が聞こえる。


『…あ、終わった。行くぞ、エレ……え？』


絡めていた指を解き、行こうとすると、ぎゅうっ…と強く握られた。


エ「…あ…わ、悪い…」


そう言ったエレンの顔は、さらに赤くなっていった。
その後、「は、早く行くぞ！」と扉へと走っていくエレンを、私は追いかけながら出ていった。

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