願い事をひとつ (ページ3)

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さすがにそんなことを
藤井さんに憧れてる望くんに言える訳はなくて。

黙り込んでしまった。

｢そうだよね～、Aちゃん、恋愛とか興味無さそうだもんな～！いきなり藤井さんとかハードル高すぎだよね～！｣

いや、さすがにこれは失礼すぎる。

『そうだね～、私なんかが藤井さんと億が一付き合っちゃったりなんかしちゃったら女子たちの目が怖いもんね～。』

｢ごめんごめん、冗談だよ！！Aちゃん、真面目だから何でも真に受けすぎだよ～！｣

『不真面目な望くんより全然マシだと思うけどね。』

｢ははっ、それも褒め言葉かな～！｣

はぁ、ほんと、自分でもこういうところが可愛くないなぁ～と毎度思う。

望くんはなんでも素直に言えて本当に羨ましい。
テンション以外は本当に見習いたい。

私も、望くんまでとは言わないけど、
思ったこと、言えるようになりたいなぁって
ずっと思ってる。

そんな風になれる日はくるのかな。

.

｢じゃあ、また明日ね～！｣

手をヒラヒラとさせる望くん。

『お疲れ様～』

やっと解放された…。
望くんのテンションには疲れる。

でも、望くんと居ると色んなに気付けるっていうか。
学ぶべきところはたくさんある。

友達になるのはキツイけど。