願い事をひとつ (ページ1)

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『Aです。よろしくお願いします。』

あれから3ヶ月。
少しは仕事に慣れてきたと思う。

『お疲れ様です。お先に失礼します。』

｢Aちゃんお疲れ～！｣

この人は同期の望くん。
いっつもこんな感じのテンション。

ぶっちゃけ言うと、私とは釣り合わない。

｢Aちゃん今日もテンション低くない～？なんかあった～？｣

『私が低いんじゃなくて、望くんが高すぎるだけだと思うけど。』

実際これが正解だと思う。

｢え～？俺だって至って普通だよ？てか終わったなら一緒に帰ろうよ～！｣

『はいはい…』

また変なのに捕まってしまった。
そう思っていた時。

｢お疲れ様。｣

『あ…お疲れ様です。』

｢藤井さん！お疲れ様です！！｣

すれ違ったこの人は藤井さん。
私達の2つ上にあたる上司。

｢やば！！藤井さんやっぱ今日もかっこいいな～～！！｣

確かに藤井さんは顔がいい。
その上スタイルも良くて仕事が出来る。

皆に優しくて、すごく慕われてる。
仕事をする上では頼れる先輩。

でも、私はあぁいうタイプ、ちょっと苦手かも。