【ﾊｲｷｭｰ!!】バレーの王子様 Vol.3【男主】

番外編：楽しいこと、君と。　赤葦 ページ3

「随分寒くなって来ましたね」
『だねー』

白い息を吐きながら赤葦が言う。そういう俺の吐く息も同様に白い。
11月に入って、どんどん寒くなって来た。
毎年毎年迎えているはずのこの季節なのに、変わらず寒さには慣れない。

『ねえねえ赤葦』
「なんですか、Aさん」

コンビニで買った袋を片手に持つ赤葦が声だけで返事をした。

『こたつ買おっか』
「・・やめた方がいいんじゃないですか」
『えーなんでよ。寒いじゃん』

これも、もう何度繰り返したか分からない会話。
その度に返ってくる返事は同じだ。

「買ったらそこから動かないでしょう」
『やっぱりそう思う？』
「思います」
『だよねー』

自分でも本当に買うつもりはない。だって多分生活域がそこだけになる。
最悪、トイレとか外出とか、用事がない限り動かないだろう。

「まあ寒いのは確かですが」
『なー。今年も鍋いっぱいしような』
「脈絡が・・。でもいいですね。手伝います」
『おーありがと』

こたつがなくても、あったまる方法はたくさんある。
例えば、友達と鍋突っつくとか。

「なんですか？ニヤニヤして」
『ニヤニヤなんてしてないよ！ただ、楽しみだなって思っただけ』
「そうですか。俺もですよ」

さらりとそういうことを返せる赤葦はやっぱすごい。そりゃモテる。

『はっずかしい奴だなー』
「？今更恥ずかしいも何もないでしょう」
『まあ、それはそうだけど。あ！せっかく鍋やるなら木兎も呼ぼかー』
「そうですね。たまには呼ばないといじけますから」
『お前、木兎一応先輩だろ。ってなると黒尾もかな？』
「そのメンバーになると、だいぶ生雲さんイジられそうですね」

俺は構いませんが、とさらりと呟く。

『・・・やっぱ二人でやってからにしよか』

曲者二人を加えたメンバーを想像しただけで胸焼けしそう。
その様子を見て赤葦は、そうですね、と笑った。

今年の冬も、楽しいこといっぱいしよう。







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お久しぶりです。
お久しぶりとかじゃ済まないレベルでお久しぶりです。
なんかもう何やってたんだろって感じでいよいよ更新したと思ったら、まだこっちで登場してない赤葦。笑
またちょこちょこあげていきたいと思っておりますので、お久しぶりな方も、初めましての方も、是非是非おつきあい頂けますと嬉しいです！！

浅葱

第６７話：バレーとは→←謹賀新年！！

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