また会おうね ページ22
そんなところにカジュアルな衣装を着た女性がやってくる。見間違えようのない金髪の長い三編みと青灰の瞳。実緋さんだった。
実緋さんの姿を見るなり、蒼生さんは警戒心などなかったかのように消え失せ、跪いた。青夢もさすがに礼を執るくらいはした。
何せ歴史の教科書に載っている偉人そのままの容姿の人なのだ。この国の人ならば、敬わないわけがないだろう。
「実緋さま。お目にかかれて光栄です」
「そう固くならないでください」
実緋さんを敬う蒼生さんの言葉に実緋さんは苦笑した。こういう感じは慣れているのだろう。
すぐ僕に目線を移した。
「紫淋さん、帰りが遅いので心配してきたのですが」
実緋さんがそう口にすると蒼生さんの雰囲気は一変した。僕への警戒心は消え失せたらしい。やはり実緋さんはそれくらいの名を持っているということだろう。
青夢はもっと話したそうだったが、さすがに実緋さん相手にはそう弁は立たないらしく。
「じゃあ、紫淋、またね」
というに留めた。
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瑠色(プロフ) - 浅野月愛さん» ありがとうございます。引き続き、お楽しみください。 (2019年4月6日 1時) (携帯から) (レス) id: 04ea405d06 (このIDを非表示/違反報告)
浅野月愛(プロフ) - 続編おめでとうございます!これからも応援してます! (2019年4月5日 23時) (レス) id: e6ca85b3e9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:九JACK | 作成日時:2019年4月5日 22時