有力者 ページ2
「まあ、紫淋さんに知っておいてほしいのは、我が家が没落したとはいえ、未だに国に対して働きかけるほどの発言権を有している、ということです」
それは果たして没落しているというのだろうか……聞いたところ、サクラの末裔で生きているのは実緋さんだけというから、血族的には没落しているのかもしれない。
「でも、発言権があるということは、戦争を止めるよう言ったり、二ヶ国の仲介をしたりして戦争に干渉できないんですか」
「できたら私は軍人やってません」
まあ、そうだろう。僕も半ば予想していた。
サクラという人は途方もないくらい昔の人だ。千年では生温い。万は数えるかもしれない。
家もサクラのパズル種別否定の部分だけが残って、過激派に転身した節がある。でなければ実緋さんを軍人にしたりはしないだろう。
「私が知ってほしかったのは、私の家が国の中でも有力者ということです。もっと端的に言うと、頼ってください」
「え?」
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瑠色(プロフ) - 浅野月愛さん» ありがとうございます。引き続き、お楽しみください。 (2019年4月6日 1時) (携帯から) (レス) id: 04ea405d06 (このIDを非表示/違反報告)
浅野月愛(プロフ) - 続編おめでとうございます!これからも応援してます! (2019年4月5日 23時) (レス) id: e6ca85b3e9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:九JACK | 作成日時:2019年4月5日 22時