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身辺調査 ページ18

僕が何日か過ごした中で、東暁大佐は異様なまでに皆に好かれているらしいことがわかった。
部下からの信頼が篤い程度の話ではないのではないだろうか。見ていると、もはや信仰の域にまで達しているような気がする。それも強いパズル性故だろう。
僕は引っ張られないように過ごしていた。ただ、少し困り事があった。
いつも、その大佐から視線を感じるのだ。執着の混じった視線が。
僕にとってはここは敵国で、大佐も敵だ。心の欠片だなんて、御免である。
僕は大佐から執着されないためにはどうしたらいいか、と考えながら、同じ部隊の人たちに話を聞いた。
「大佐はいい人ですよ。異常癖のある僕を止めてくれるんです」
そのうちの一人、西良大尉は完全に羨望の眼差しでそう語った。
西良大尉は入隊してから大佐の下で働いているらしい。血の匂いに酔ってしまい、暴走しやすい彼を蔑ろにすることなく、他の軍人と対等に扱ってくれたとか。
人としてもできているのだな、と思った。

才能→←心の欠片



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設定タグ:パズルバース , 心の欠片 , 虹の死神   
作品ジャンル:恋愛, オリジナル作品
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作者名:九JACK | 作成日時:2019年3月24日 13時

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