年下の男の子 (ページ15)

今日:23 hit、昨日:72 hit、合計:58,275 hit

＿ページ15

.

「せんぱーい！！！！」

とんでもない声量でそう呼ぶ声が聞こえる。
ユジン君では無くてギュビン君だ。
もちろんその声量で振り向かない人が居ないわけが無い。
クラス全員ギュビン君を見ている。

「...え？誰あの人イケメン....」

ざわざわと騒ぐ声がする。
....今すぐにでもここから逃げたい。

「A先輩？」

『あーはは、うん！今そっち行くから！』

頭の上に？が見えそうなくらい混乱しているハユンの手を取って財布を持って教室をでる。

「え、ちょA？」

『いいから！付いてきて！いい事あるから』

「いい事って...ハンユジン...！！？」

「あ、はい。僕ですか...？」

私の袖を引っ張って耳元でハユンが囁いてくる

「ばか！！言ってくれればもっと可愛くしてきたのに！」

『よし！購買行く？』

「やった〜何でもいいんですか？」

『うん。1個だけね。』

購買に着くとあまり人が居ない。
今日は案外空いているみたいだ。

『じゃあ私とギュビン君は見て回るから2人も適当にまわってて！』

ハユン頑張れの気持ちを込めて目線を送ると
グーサインが帰ってくる。かわいいな。

「先輩！先輩のお友達ですか？」

『うんそーだよ』

「可愛いですねあの人」

『でしょ〜？私によく似て可愛いの』

「うわ...先輩そういうタイプ？」

『早く選ばないと買ってあげないよ〜』

「先輩性格悪いですよー」

『奢ってあげる人にそれ言う？』

「嘘です嘘です。あ、あとでハユンさんの連絡先教えてください」

『え急に？何一目惚れでもした？』

「...そうかもしれないです。」

冗談で言ってみたのに本当にそうだとは思わなかった
ユジン君含め下の世代の子は一目惚れしやすいのか....？
なんなのこれ

『でもあの子ユジン君にぞっこんなんだよねー』

「僕、頑張るので色々教えてくださいね！」

『んー』

ハユンとギュビン君美男美女で案外お似合いかもなーなんて