年下の男の子 (ページ12)

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ユジン君の後ろを着いていくように歩いているけど

さっきから周りの女子の視線が痛すぎる.....

「えっ？あれユジン君だよね...？後ろの人誰....？」

「分からない。誰だろう。」

学校で対して仲良い子も居るわけでもなく、
私を知っている人は少ない。

『あの〜...ユジン君？なんで呼んだの...？』

「別に理由なんてないですよ。会いたかったので会いに来ました」

.....嘘でしょこの子。

『じゃあこれは...散歩..？』

「はい。まあそんなもんです。」

こんなの公開処刑すぎる。

「あー！ゆじんちぇこんなとこに居たの？」

「...隣にいるの誰...？」

ユジン君も背は高い方だけどそれよりも更に高い人がきた。

「Aヌナ！」

「この人が噂のA先輩ね」

噂のってなんだ噂のって

「僕ギュビンって言います！ユジンと同い年ですよろしくお願いします〜」

ふにゃっと笑った笑顔が犬みたい。

『あの...ギュビンさんユジン君連れて行ってくれませんか？』

「ヌナなんでそんなこと言うんですか」

『お願い...！あとでなんか奢る！！！』

そう言うとギュビンさんは目の色を変えて

「任せてください！！あとで！！奢って下さいね絶対！！！」

ユジン君を引っ張って1年生の教室の方に向かっていった。
平和が訪れたと思ったのに、
一連の流れを見ていた人達の視線は私に集まっている。
来た道を戻らなくては行けない私.....

下を向いて早歩きで教室へと戻った。