転校生は加古隊のオカン 5

1日目 〜帰ってきたその後〜 ページ21

三輪side





最近、ボーダー内で大きな変化がある。


それは…





米屋「Aうぇーい」


貴方「相変わらず絡み方雑だなー」


米屋「久しぶりに1本どうよ？」


貴方「ふふ、1本でいいの？」


米屋「いや！30本！」


貴方「よしきた！」






Aが東京から帰ってきたことだ。






緑川「やっほーAさん！」


貴方「わっ！駿くん久しぶりー！元気してたっ？」


緑川「んー……Aさんいなかったから寂しかった！」


貴方 (くうっ…かわいいっ…！)





いなかった数ヶ月なんてなかったことかのように彼女はボーダーで過ごした。


帰ってきて2日目で今までと何ら変わらぬ会話を多くの隊員と交わす。





三輪「…無理はするなよ」


貴方「うん、ありがとっ！」





にこっと笑顔を返し、Aは楽しそうに個人ランク戦ブースへ向かった。


その笑顔がやけに眩しくて、思わず目を逸らすも瞼の裏には鮮明にその映像が甦る。






……そう、これはもう一つの変化



東京防衛任務補佐に入ってAと1週間同棲した頃からだろうか？






三輪 (Aのことが……なぜか、気になる)






彼女のことを今までとはどこか違う意識の仕方をしてしまうのだ。



誰と話している、とか誰と過ごしている、とかが異常に気になる。


そして、その相手が男であればなぜかイライラし、モヤモヤが胸に溜まる。


いったいなんだというのだろう？


この謎の感情は誰に相談すればいい？





ふと顔を上げると、見慣れた奴と目があった。







加古「あらどうしたの三輪くん」







な ぜ よ り に よ っ て お 前 な ん だ 。

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