近界から帰ってきた彼女

Story 24 ページ26

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×月△日


警戒区域から離れた場所の町にイレギュラーゲートと思われるゲートが突如発生。


およそ20体の近界民が出現した。


現場に駆けつけたA級隊員の蔵本隊員が単独で全て撃破。


町はある程度壊れたものの、被害は最小限に食い止められた。軽傷者7名、重傷者と死者は共に0名。


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米屋「…すっげぇな！20体を1人で！？ハンパねーな！」


菊地原「……へぇー…」


歌川「軽傷者だけですむって…すごいですね…」





俺もそう思った。


しかし、次の文面を読んでから資料室の中は
一気に凍りついた。





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…しかし、蔵本隊員が撤退する間際に人型近界民が出現し、一般人2名を人質に取られる。


人質解放を求める蔵本隊員に対し、近界民は蔵本隊員が代わりに捕虜になることを要求する。


蔵本隊員は迷わずその条件を受け、人質の解放に成功。そのまま蔵本隊員はゲートに消え、現在も行方不明である。



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重い空気がその場に流れる。


米屋はパタリ、と資料を閉じた。


さっき会った彼女を思い出す。





美しくも、全く変わらない表情……＿＿＿＿





(人1)…お前はどんな経験をしたんだ…？

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