異変 ページ7
-玉side-
楽屋に入るとガヤとわったーが話していて、みつは寝ていて、宮田は携帯を触ってた。
皆に挨拶をしながら宮田がいるソファーに向かう。
いつもなら座る前に俺に気づく宮田が、今日は全く気づいていない。
宮田の隣に座っても宮田は気づかない。
(何携帯触ってんだよ。)
俺に気づかない宮田にイラっとして思わず低い声で宮田を呼んでしまった。
「おい。」
俺が声をかけると、今更挨拶をしてくる。
「あ、玉おはよ。」
やっと挨拶をしてきたかと思うと、すぐに携帯を見始めた。
(は?それだけ?)
いつもなら俺が機嫌が悪いときは一番最初に気づき声をかけてくれる宮田が今日は何も言ってこない。
いつもと違いすぎる宮田にイライラが増えていく。
話しかけようとすると、ドアが開いた。
ニカとがっちゃんが入ってきた。
「「おはよ!!」」
今日も元気のいい挨拶をしてくる。
いつもなら挨拶を返すが、今日はそれどころじゃないのだ。
俺のときは気づかなかった宮田が一番先に挨拶を返している。
(おかしいだろ。一番はいつでも俺だろ。)
もう一度声をかけようとすると、宮田はいきなり立ち上がった。
「え?」
(今、気づいてた?俺のこと避けた?)
イライラが戸惑いに変わる。
こんなことは初めてなので、どうすればいいかわからない。
宮田はニカ千に近づき、何やら楽しそうに話している。
ソファーに一人ぼっちでいる俺はずっと宮田のことを考えていた。
「たーま。」
いつの間にか起きていたみつが俺を呼ぶ。
(いつから起きてたんだろ。もしかして全部見てた?みつに頼れば何かわかるかな。)
頭の中でいろんなことを考えていると、みつが俺の隣に座ってきた。
「玉、大丈夫か?宮田となんかあったの?」
(やっぱり気づいてる。)
俺のほうをジッと見つめて心配そうに話しかけてくれるみつに涙が出そうになったが、グッと堪えた。
「いや、わからない。みつから見てもおかしいと思うよね?」
必死に同意を求める。
どんどん頭が真っ白になっていくのがわかり、焦ってしまう。
(嫌われた?でも挨拶返してきたときは普通だったよな。なんで?俺、なんかした?)
「玉、落ち着け。顔色悪いぞ。ベタベタしてこないだけだろ?大丈夫だって。もう少し様子見てみたら?いつでも俺を頼っていいし。」
「心配しすぎるなよ?」と優しく頭を撫でてくれる。
少しは気持ちが落ち着いたが、それでも不安はなくならなかった。
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チノ - すごく面白いです! (2019年4月3日 15時) (レス) id: e36c4739be (このIDを非表示/違反報告)
このちょこ - ここでー!?続きないんですかー。あったらおしえtください (2015年10月15日 20時) (レス) id: 67f41098ab (このIDを非表示/違反報告)
ぱう(プロフ) - ここへのコメントは受け付けておりません。ここへのコメントは通知が来ないため返信することができません。何かありましたら、新しい方の作品にお願いします。ご迷惑をお掛けしてしまってすいません。 (2015年6月14日 7時) (レス) id: 03cdbd4e13 (このIDを非表示/違反報告)
ぱう(プロフ) - たまちゃんさん» 夏バテ辛かったです...wありがとうございます!!たまちゃんさんも気をつけてくださいねー! (2015年6月14日 7時) (レス) id: 03cdbd4e13 (このIDを非表示/違反報告)
ぱう(プロフ) - たまちゃんさん» 玉ちゃんが怒るのか、デレるのか、見どころですね!! (2015年6月14日 7時) (レス) id: 03cdbd4e13 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぱう | 作成日時:2015年6月1日 17時