実行開始 ページ6
-宮田side-
今日はいよいよ企画の実行日だ。
期待と不安で昨日はあまり寝られなかった。
そのせいで少し顔色が悪いが、まあこれくらいなら大丈夫だろう。
ご飯を食べて、歯磨きをして、シャワーを浴びて出かける準備をする。
いつもは特に気にすることはないが、今日は大切なことが一つ。
隠しカメラ型のボールペンをジャケットにつける。
(バレないよな？)
少し気にしながらも家を出る。
楽屋のドアの前で隠しカメラをオンにする。
楽屋に入るとガヤさんと横尾さんがソファーに座って何かを話していて、北みつは奥のソファーで寝ていた。
「みんな、おはよー！」
みんなって言っても３人しか来ていなくて、しかも１人は寝ているが挨拶をする。
「「おはよー。」」
話していた二人が俺の方を見て挨拶を返してくれた。
昨日と同じように二人の向かいにあるソファーに座って携帯を出す。
携帯を見ると集合時間まで３０分もあった。
(うまくできるかな。)
玉にデレないことがほぼないため、不安が積もってきた。
(バレたらどうしよう。)
汗がどんどん噴き出ててくる。
鞄からタオルを出して顔を拭く。
(もうこんなになってどうすんだよ！やるんだ！)
気合を入れていると楽屋のドアが開いた。
「((ｶﾞﾁｬｯ」
ドアを見ると、眠たそうな顔をした玉がいた。
「おはよー。」
挨拶をしながらこちらに向かってくる。
また出てきた汗をタオルで拭きながら、急いで携帯を見る。
別に携帯に用はないが、なぜかこうしているのが一番いいと思った。
無言で俺の隣に座ってくる玉。
すごく視線を感じる。
いつもなら俺から挨拶をするが、今日はその挨拶がないのでおかしいと思っているのだろう。
(いつも通りでいいんだよ。デレないだけだ。)
なぜかいきなりやる気が出てきた。
今ならできる気がする。
「おい。」
機嫌を悪くしてしまったのだろうか。
低い声が俺を呼ぶ。
まるで『今気づいた。』かのような顔で玉を見る。
「あ、玉おはよ。」
(よし。成功。)
玉は眉間にしわを寄せて俺を見る。
(玉は今何を考えているんだろう。)
ずっと玉を見ているのも変なので、また携帯に目を移す。
(アニメのグッズでも調べとこうかな。)
検索をしていると、ドアが開いた。
二階堂と千さんだった。
(また二人できたんだ。本当に仲いいな。)
「「おはよ！！」」
無駄に元気な挨拶をしてくる二人に北みつと玉以外の皆が挨拶を返す。
玉が俺に何かを言おうとしたところで、俺は席を立った。
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チノ - すごく面白いです！ (2019年4月3日 15時) (
レス) id: e36c4739be (このIDを非表示/違反報告)
このちょこ - ここでー！？続きないんですかー。あったらおしえｔください (2015年10月15日 20時) (レス) id: 67f41098ab (このIDを非表示/違反報告)
ぱう(プロフ) - ここへのコメントは受け付けておりません。ここへのコメントは通知が来ないため返信することができません。何かありましたら、新しい方の作品にお願いします。ご迷惑をお掛けしてしまってすいません。 (2015年6月14日 7時) (レス) id: 03cdbd4e13 (このIDを非表示/違反報告)
ぱう(プロフ) - たまちゃんさん» 夏バテ辛かったです...wありがとうございます！！たまちゃんさんも気をつけてくださいねー！ (2015年6月14日 7時) (レス) id: 03cdbd4e13 (このIDを非表示/違反報告)
ぱう(プロフ) - たまちゃんさん» 玉ちゃんが怒るのか、デレるのか、見どころですね！！ (2015年6月14日 7時) (レス) id: 03cdbd4e13 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぱう | 作成日時：2015年6月1日 17時
