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独占欲 ページ12

-玉森side-

宮田とガヤの撮影が始まる。
いつもなら俺が立っているはずの場所にガヤがいる。
俺が宮田にするはずのことをガヤがしている。
仕事だとわかっていても、どんどんイライラしてくる。

「いいねぇ、二人とも!じゃあ今度は見つめあってみようか!」

今日はなんだかカメラマンのテンションが高い気がする。
(見つめあう?俺じゃなくて、ガヤと?)
ひどい嫉妬心がこみ上げてくる。
ずっと宮田を見つめていると目が合った。
俺がイライラしていることに気づいているのだろう。
(お前のせいだよ。)

ガヤが宮田に何かを話しているのが見えた。
(近いんだよ!さっさと終われ!!)
心の中で強く訴える。
すると、カメラマンがとんでもないことを言い出した。

「いいよいいよ!最後はもっと顔を近づけて。キスしそうなくらい!」

指示を受けた途端ガヤが宮田の頭に手を添えて、顔をどんどん近づけていく。
宮田はすごく戸惑っていた。

「は?」

自分でも驚くくらいの低い声が出た。
今日のカメラマンは何かがおかしい。
いつもはこんなこと言わないくせに、今日は無駄にテンションが高い。

もう少しで唇があたるんじゃないかってところで、宮田がガヤから離れようと必死にもがいていた。
何かを話しているが、きっとやめろと抗議しているのだろう。
(言うのおせーよ。さっさと離れろ。)
宮田が反論しているのがなんだか嬉しかった。
(俺意外とそんなことするな。)
急に独占欲が高まってくる。

もうそろそろ終わりかなというときに、ガヤが宮田の耳元に近づいて何かを囁いた。
(なにしてんだよ。)
いくらガヤでも近すぎる。
今すぐ二人を引き剥がしたいが、グッと堪える。
(大丈夫。もう終わる。)
そんなことを考えていると、宮田が目を閉じた。
(え?)
どんどんガヤの顔が近づいていく。
宮田の行動があまりにもショックすぎて声が出なかった。
(何で目を閉じた?ガヤは何を言った?)

いつの間にか撮影は終わっていて、二人が帰ってくるのがわかる。
帰ってくる途中、ガヤが宮田に話しかけたのがうっすらと聞こえた。

「いい子だったじゃん。」

ガヤに褒められて、嬉しそうにニヤける宮田。
それをキモいと突っ込むガヤ。
いつも俺たちがしていることを二人がしている。
近づいてくる宮田に独占欲が高まっていくのがわかった。
(今すぐあの笑顔をグチャグチャにしてやりたい。)

「玉、座らないの?」

宮田の一言に理性が崩れる音がした。

作者より→←撮影



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設定タグ:kis-my-ft2 , 宮玉 , 宮田俊哉玉森裕太   
作品ジャンル:恋愛
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チノ - すごく面白いです! (2019年4月3日 15時) (レス) id: e36c4739be (このIDを非表示/違反報告)
このちょこ - ここでー!?続きないんですかー。あったらおしえtください (2015年10月15日 20時) (レス) id: 67f41098ab (このIDを非表示/違反報告)
ぱう(プロフ) - ここへのコメントは受け付けておりません。ここへのコメントは通知が来ないため返信することができません。何かありましたら、新しい方の作品にお願いします。ご迷惑をお掛けしてしまってすいません。 (2015年6月14日 7時) (レス) id: 03cdbd4e13 (このIDを非表示/違反報告)
ぱう(プロフ) - たまちゃんさん» 夏バテ辛かったです...wありがとうございます!!たまちゃんさんも気をつけてくださいねー! (2015年6月14日 7時) (レス) id: 03cdbd4e13 (このIDを非表示/違反報告)
ぱう(プロフ) - たまちゃんさん» 玉ちゃんが怒るのか、デレるのか、見どころですね!! (2015年6月14日 7時) (レス) id: 03cdbd4e13 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ぱう | 作成日時:2015年6月1日 17時

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