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電車も途中まで同じらしく、少し混んでる電車に2人で詰め込まれる。より藤井くんとの距離が近くなって、ええ匂いするな、とか考えてしまう。ってあかん、心を無に徹するんや。


 いつもと同じ電車やのに、長いこと電車に揺られている気がしてならない。電車の中やし会話もそんなできるわけとちゃうし…。ちょっと気まずいような、そんな気がする。


青「あ、俺ココで降ります」
『そっ、そうなんや、いってらっしゃい』
青「いってきます、Aさんもいってらっしゃい」


 そう頭をポンポンして電車を降りていった背中を見つめることしかできない。…藤井くんの言葉を借りるならば、カレカノみたいやな、なんて。
藤井くんがいなくなった瞬間、人がどっと押し寄せてくる。…藤井くん、壁になってくれてたんや。てかカレカノみたいって、何を考えとるんや、私。やば、ほっぺ熱……。


 頬の熱が引かないまま、会社の最寄りを出る。本社までの道を歩いていれば、背中を叩かれる。


橙「おっす!おはよ」
『っわ、びっくりした、おはよ』
橙「…顔赤いけど熱っぽいん?」
『んや!元気!大丈夫!』
橙「元気ならええけど。しんどかったら言うてな?」


 元気いっぱいの照史は力加減を知らないのか背中をバシバシ叩いてくる。仮にも私が体調不良やったら倒れとるで、その力加減。


橙「今日…あれ、なんか香水変えた?」
『え?別にいつも通りやけど…?』
橙「ふうん?そう?ならええけど」
『??』


 よっしゃ、やるで〜なんて歩く照史を追いかける。ふと動いた自分の髪から藤井くんの匂いを感じたような気がして心臓が跳ねる。朝、あたま撫でられた…って、あほ、何を考えとるんや。頬を叩いて気合いを入れる。今日もまだ始まったばっかやし、頑張らなアカン。

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和花(プロフ) - 毎回更新楽しみにしてました!また、他の作品できましたら読みに来ますね♡ (2023年3月1日 10時) (レス) @page33 id: a2603959e4 (このIDを非表示/違反報告)
千歳あめ - とても面白くてお気に入りになりました!ふわふわ流星くんかわいい!(◍•ᴗ•◍) (2023年2月28日 23時) (レス) @page33 id: a0f783b703 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:(笑) | 作成日時:2023年1月17日 12時

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