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ケンチ「うわ呼び捨て!」
突然低い声で唸ったAの迫力に パッと起き上がるケンチ。しかし玲於はというと
玲於「えーAさん怖ぁ。先輩のこと呼び捨てにしちゃダメじゃないですか…ねえ、」
ケンチから解放された右側をすかさず押さえつけ、文字通り押し倒す形で涙目でむせ返りながら暴れるAを見下ろす。
啓司「これ俺ら後でディレクターに怒られるわ…」
ケンチ「玲於何歳だっけー?」
玲於「17さーい」
ケンチ「うん、だめ。これ絶対テレビで流しちゃダメなやつぅ」
子供に何させてるんですか!ってクレーム来るようなことを玲於はしてるわけで。
玲於「こんなガキに良いようにされちゃうAさんが悪いんですよ」
当の本人はとんでもない事を言うもんである。
「っ、ざけんな」
玲於の言葉にカチンと来たらしいAは、布団の中で器用に自分の足を玲於のふくらはぎに絡み付けると、多少無茶な角度にグイッと捻った。
玲於「うわっ」
足を捻られよろめいたスキをAは見逃すことなく、めい一杯の力を込めて玲於を横になぎ倒し、その上に跨る。
そして自分の口の上についたワサビを指でグイッと掬い取ると。
玲於「や、やめっ、」
「暴れんなよ、ガキが…」
反撃。
反射的にAの腕を掴んだ玲於であったが、それが災いし 勢い付いたAの手は思わぬところへ着地した。
ベチャ
「あ。」
玲於「ぎゃ、…目が、目がぁ!」
ケンチ「ムスカか笑」
啓司「いや、呑気に突っ込んでる場合じゃないって!」
Aの手がまぶたに擦り付けられ、途端に目を抑えて暴れ出す玲於。
*大変危険ですのでマネしないでください。
玲於「いたい!」
啓司「何か拭くもの!」
「あ、ウェットティッシュあります…!」
ケンチ「あーあ、お蔵入りけってーい」
完全なる放送事故にケンチは苦笑いを漏らすが、ほか3人はそれ所ではない。
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作者名:とまと野郎 | 作成日時:2014年12月25日 15時