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啓司「ウェットティッシュナイス」
「はいこれ、!」
啓司「でかッ!」
ケンチ「しかもお尻拭きじゃん、そんなデカいもの持ち歩いてるの?」
「色々便利です」
キャリーバックから取り出した特大サイズのお尻拭きを啓司に投げよこし、受け取った啓司はそれを3枚引き抜いて、
玲於「まじで痛ぇ…!」
啓司「ほら、拭いてやるから」
玲於の目に付いたワサビを丁寧に拭いてやる。その間にAも口の上に付いたワサビをゴシゴシ拭き取り、心を落ち着かせるためにペットボトルに残っていたお茶を飲み干した。
玲於「何するんですかAさん!」
「…こっちのセリフ……でもごめんね」
ケンチ「自業自得だなぁ玲於」
啓司「けしかけた大人が言う言葉じゃないよ、ケンチ」
ケンチ「えー?笑」
悪態をつきながら睨み合っていた2人であったが、流石に目はマズイと思ったのか 素直に謝るA。その態度を見て玲於も、こちらこそすいませんとなったわけだが、ケンチは一人反省の色を見せない。
「…啓司さん、ケンチさんを確保」
啓司「え、何する気?」
「いいから。佐野くんも」
玲於「ふっ、了解です」
ケンチ「まって。A本当俺謝るから待って」
「こうゆうのはやられた方の気持ち味合わないと、また繰り返すから」
ケンチ「学校の先生みたいな事言わないの、こらA 怒るよ俺」
「私はもう怒ってるんで大丈夫です」
啓司「ケンチは本当オチ持ってくよね〜」
ケンチ「“持ってくよね〜”じゃないよ!離しなさい。離しなさい玲於」
玲於「多数決ですから」
ケンチ「何が?!おバカ発言だね今の!」
ワサビのチューブを握りしめ、ケンチににじり寄るA。
「はーい 大人しくしてくださーい」
ケンチ「うわっ、う、わ……ぎゃあぁぁあ…!」
真顔でやる気ない声色のAに迫られ、啓司と玲於にしっかり捕らえられたケンチは断末魔の悲鳴をあげ Aの寝起きドッキリは予想外のオチを迎えた。
その後、使い物にならなくなったVTRを見たディレクターから Aも含めた4人がこっ酷く怒られたのは言うまでもない。
(何で私まで…)
理不尽にうんざりするAであった。
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作者名:とまと野郎 | 作成日時:2014年12月25日 15時