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啓司「そろそろ起こしてあげよっか。」
風を吹きかけてみたり腹チラさせてみたり、粗方イタズラをし尽くした3人は、ついにAを起こしにかかることに。
ケンチ「よし、玲於」
玲於「とっておきの役割ってそれっすか…?」
ケンチ「もちろん」
啓司「俺はこれやられたらキレるー」
いい笑顔のケンチが玲於に差し出したものそれは
玲於「わさび。」
啓司さんじゃなくてもキレますわ。
そう思いながらも 練りワサビと書かれたチューブから百円玉大のワサビ(結構エゲツない量)を真顔で絞り出す玲於。
啓司「あんま量多いとシャレになんない事になるから、一応女の子ね?」
玲於「ああ、そうなんすか、へえ。」
啓司の忠告を右から左へ聞き流すように雑な返事を返し、Aの上に跨る。
Tシャツを掴まれたまま起き上がれなくなってるケンチが添い寝する方とは反対側に右手をつくと、ワサビのついた左手指先をAの鼻の下に近付けた。
その時、
「ん、……ーー、え」
玲於「あ。」
まさかのタイミングで目を開いたA、いたずらっ子顔の玲於とばっちり目が合う。
「…佐野くん?なんで、」
玲於「っ、ケンチさん Aさん抑えてください」
ケンチ「いえっさー」
「うえ、ケンチさん?!え、えっ、ちょ」
困惑するAの右半身をケンチが、左肩を玲於が抑える。
玲於「…この前の仕返し。」
「は、なんの話、っ……あっ、いや!」
ニヤリ。
二人掛かりで押さえつけられて身動き取れなくなってるAの口の上に容赦なくワサビを塗りたくった玲於。
びっくりして大きく息を吸ってしまったAは突然の刺激に驚きの悲鳴をあげ、顔を横に逸らした。
「ゲホッ!…けほっ、な、にコレ…ゲホッ、」
啓司「あーあー、ヤバイって大丈夫かA」
ケンチ玲於「「ドッキリ大成功〜!」」
「はあ?泣 …けほっ!…ゲホッゲホッ、離せ…、よ。
離せ 佐野、橘!」
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作者名:とまと野郎 | 作成日時:2014年12月25日 15時