-ver.wine red- 12 ページ48
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将吉「…気になる人くらい居るだろ。」
「……」
将吉「おーしーえーてーよー」
「将吉さん子供みたい…」
将吉「お前ほどじゃない。勿体ぶらずに教えて」
(強引だなあ)
どうしてそこまで気になるんだと疑問に思うほど 教えろ教えろうるさい将吉。
彼の物凄い眼力で迫ってこられ、Aはつい一歩引いた。
「気になるって、いうのかな。
…一緒に笑い合っていたいな って思う人ならいます」
将吉「なるほど」
めっちゃピュアじゃないか。
てか、今のその顔、絶対その人のこと好きじゃん。
将吉「誰?」
「教えません。」
将吉「ええーっ!じゃあいいよ、AKIRAくんに聞くから」
「…AKIRAさんも知りませんよ、誰にも言ってませんから」
将吉「なんだよそれぇ…」
亜嵐にも言ってないの?ーー言ってません。
そう断言され、“Aから聞き出せないなら、” という将吉の思惑はあっとゆう間に崩れ去った。
「それに、まだ自分でもよくわかってないんです」
将吉「はあ?」
「…どっちが幸せなのかな」
将吉「言葉足らねえな、意味わかんなぁい」
俺お手上げ〜と、将吉はリビングに戻ってしまった。
(自分で聞いてきたくせに…)
最後まで聞いてくれなかった。
*
ピーンポーンッ
21時を少し過ぎた頃、騒がしい部屋にインターホンが鳴る。
広臣「隆二じゃね?」
「うん」
まあ、隆二さんだろう。Aはカーペットに下ろしていた腰を上げ モニターをピッと付ける。
しかし、そこに映っていたのは、Aの予想だにしない人だった。
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作者名:とまと野郎 | 作成日時:2014年12月6日 12時