君をさがしてた。～pastel days～ (ページ47)

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-ver.wine red- 11 ページ47

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広臣「連絡先は聞いたの？」

涼太「だーかーらー、違うんですって！俺全然その気なかったですもん！」

ネス「でもその子涼太狙ってたんでしょ？」

龍友「はい、完全に」

「「やるじゃ～ん」」

涼太「やめてくださいよッ」

飲み会が始まって一時間が過ぎた頃、Aの部屋では先週行われた雑誌の撮影で涼太にグイグイ来ていたらしいモデルの話で盛り上がっていた。

人生においても恋愛においても先輩の他のボーカル面子に囃し立てられ涼太の顔は真っ赤になっている。

(隆二さんそろそろかな…)

時刻は21時ちょい前。

20時には東京に着くと言っていたから、ここに到着するのもそろそろだろう。

Aは、隆二がいつ来ても大丈夫なように味噌汁を温め直しておこうとキッチンへと立った。

将吉「あれA、また味噌汁飲むの？」

「いえ、隆二さんがそろそろ到着すると思うので温め直しておこうと思って」

将吉「ああなるほどね」

丁度トイレから帰ってきた将吉は、キッチンに立つAの姿を確認するとリビングに戻ることなくキッチンの入り口の柱に腕を組んでもたれた。

将吉「で、Aちゃん、最近どうなのよ」

「？？」

将吉「恋愛の方は」

健二郎がAのことを好きらしい。という事はもはや最近のEXILETRIBEの中では常識になりつつあることであったが、
今日の広臣の様子を見ていて、将吉は “まさか…” と勘ぐっていた。

もし広臣もAのことが好きだったとして、同じメンバー内で二人の男に好意を寄せられるこのモテ女の本命は一体誰なのか、正直かなり気になる。

「…なんか最近皆さん恋愛の話ばっかですね」

将吉「そうなの？」

「さっきもそこで涼太の話、」

将吉「ああ、モデルね笑だって老若男女いつでも楽しめる話題ってそんくらいだろ」

「そうなんですか」

将吉「大抵の人間が共通で興味を持つもの、それが “男と女” 。どんなに共通点のない2人でもそこを上手く掘り下げれば一時間は間が持つから。覚えとけ」

「え、じゃあ将吉さんは私との間を持たせるためにその質問を…？」

将吉「…そうじゃねえよ。A結構馬鹿だろ」

「馬鹿じゃないもん」

よく言われるけど…と、鍋の中で菜箸をくるくるしながら言うA。
将吉は、上手くはぐらかされそうになっていると気づき、慌てて話題を元に戻す。

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