君をさがしてた。～pastel days～ (ページ26)

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-ver.veil green- 5 ページ26

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朝食を終えると、寝室にあるクローゼットを開けて服を選ぶ。
表参道かあ…うーん…

悩んだ末、白のシャツを取り出しベージュのパンツと合わせる。ハットは…うんこれでいいや。
あとはアクセと腕時計。
最近買ったお気に入りの黒のウォッチに去年Aから貰ったブレスと、クロムハーツのネックレス。

まあ、こんなもんかな。
外あっちぃしあんまつけても暑苦しくて堪んない。

哲也「髪セットしたら出れるからねー」

「あい。」

ソファに体育座りになってネイルをイジイジしているAの後ろを通ってもう一度洗面所へ。

鏡に向かって寝癖を直し、ワックスを手に伸ばし
て軽く揉み込む。…前髪あげちゃお。そしたらハットもいらないや。
ドライヤーで全体を乾かし、最後にバランスを整えて終わり。

「哲也さん5歳くらい若く見える」

哲也「そりゃどうも」

リビングに戻りテーブルに置かれていたサングラスとキーケース、財布を持って

哲也「よっしゃ行こーう」

「しゅっぱーつ」

やる気なさそうな掛け声のAを連れて、家を出た。

＊

「あ、これ可愛い」

哲也「んー？今してるのとあんま変わんないように見えるけど？」

「ここに、石ついてる。キラキラで可愛い」

平日の午前中って事もあり、表参道は普段より人が少なかった。
俺とAは現在原宿駅の方から向かってキャットストリートを少し過ぎたとこら辺にあるショップでウィンドウショッピングの真っ最中だ。

とある雑貨屋の店頭に置いてあるバレッタを見て目を輝かせているAは、どっからどう見たってちょっと綺麗な普通の女の子。…まだ19歳なんだもんな。

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