【4】家柄 ページ5
「……で、ソヴァール貴様は何をしているんだ新入生は帰る時間を過ぎている」
まぁ、でしょうね
「貴様ら一年の整理でこっちは忙しんだとっとと帰れ」
そうなれば早速帰るか
『失礼しました』
その教師はわたしのことをしばらく見つめた後フンッと言いにその場を離れたそう
眉間に皺をよせてなにかを考えるように
…
正直家には帰りたくない いや正確に言えば家でもないか
普通の家庭なら家に帰れば安心できるような自分のテリトリーである
しかし、私の家にはそんな場所存在しない
私は空気であり、一族からは目の敵にするべきいらない存在である
私には妹がいる名をソヴァール・ライナ
姉妹と言っても年齢は同じで双子でもない
ライナとは腹違いの姉妹である
ごみな父親と私の母は許婚だった
二人の間には当然ながら愛なんて存在しなかった
そして父には恋人がいたが母はそれを許していた
自分に魅力がないのが悪いと言っていたのが口癖だったがその目はいつも悲しそうな目をしていた
そして父と母に私ができた同じ時期に恋人との間にも子供ができていた
このことは母が突然の失踪によって発覚した
そっからトントン拍子に母は失踪して死んだことになり父は再婚した
母は最初から家系能力を持っていないことから一族から迫害され、この元から権力にしか目がない腐った連中のいる一族に無理矢理結婚させられていた
どちらの一族も狂っていやがる
そして、私もどちらの家系能力を受け継いでいない失敗作であるとされている
世間的には家系能力を持っていないただのゴミ野郎であり母もまた産めなかったゴミ同然の扱いだったので私たちの風当たりはとても強かった
私の母それでも気高くとても強い母で私のことを愛していてくれた私は小さくても私には母からの確かな愛を感じていた
そして私が3歳になる年母は失踪した
突然のことだった
私に
「ちょっと出かけてくるねすぐに戻ってくるからそうしたら私と一緒にお出かけしよう」
そう言って出かけたきり母は帰ってこなかった
すると1週間後には父は再婚したまるで母がいなくなることを予想していたようにあっという間に決まった
ライナは愛されていたどちらもライナを可愛がった
ライナには私にはない家系能力を持っている
私には存在しない
そして、私を庇うものはいない結果は最悪だった
食事なんてない
寝る場所なんてない
罵倒暴力当たり前
私の居場所なんてない
これが私の当たり前
存在する価値なんてどこにもないのだ
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pastayummy(プロフ) - ハクさん» ありがとうございますッッ!! (8月21日 1時) (レス) id: 2db1b2aed4 (このIDを非表示/違反報告)
pastayummy(プロフ) - 多界隈オタクさん» 返信遅れてすいません…ありがとうございます(*´꒳`*) (8月21日 1時) (レス) id: 2db1b2aed4 (このIDを非表示/違反報告)
pastayummy(プロフ) - 黒川かぐやさん» 返信遅れてすいません…そう言ってもらえると嬉しいです、 (8月21日 1時) (レス) id: 2db1b2aed4 (このIDを非表示/違反報告)
ハク(プロフ) - 好きッッッッ!!!! (7月26日 3時) (レス) @page33 id: 11bc978136 (このIDを非表示/違反報告)
多界隈オタク - ン〜( 'ω')すき (7月18日 17時) (レス) @page33 id: 307ce0f7f4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:pastayummy | 作成日時:2022年10月14日 22時