Soldier of love（ 2 ）【JW 赤×緑】

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緑side


自覚した途端、しげのことを意識してしまう。




1人お風呂の中で、別れ際にのんちゃんが言った言葉を考える。



『撮った写真、ガッツリ顔映っとったから、これ警察持っていけば神ちゃんを苦しめてた犯人を捕まえられると思うねん。

せやけど、そのせいで神ちゃんに余計に辛い思いさせてまうかもしれん。

もちろん、極力情報は漏れんようにお願いするけど、その時の状況とか詳しく話さんといけんやろうし。

…それでも、この不安な日々から抜け出せるなら、俺はそうした方がええと思う。

あとは神ちゃん次第やで。』



メンバーやマネージャー、みんなに迷惑をかけてしまっとるこの状況を変えるには、そうするしかないんは分かってんねん。




けど、この問題が解決するってことは、つまり、もうしげと一緒に暮らすこの生活も終わりになるってこと。



正しい選択は目の前にあるのに、それを選びたくない、と思ってしまう自分がいる。




「俺、ほんま最低やな…」



ポツリとつぶやくように放たれたその音は、
ゆらゆらと上がる湯気と一緒に溶けて消えていった。









「神ちゃん、こっち向いてや？」



「いやや………したない…」




お風呂から上がって、いつも通りリハビリタイム。




平気そうなら今日もやろーや。


毎日やるんが効果的やねん。


って、無理矢理ソファーに連れてこられた。






多分、しげはなんも気づいとらんのやろうな。




きっとすぐ犯人も捕まる。




それに加えてトラウマまで克服したら、俺はもうしげとなんの繋がりも無くなってまうんよ。





「どしたん？やっぱキツそう？あいつに掴まれた腕、痛んだりしとるん？」



不安そうに聞いてくるその声に、余計に寂しさが募っていく。



俺だけに向けられたこの優しさも、もう終わりになるんだと思うと、どうしようもない気持ちになる。




「もう、嫌や…。

…こんな気持ちになるんやったら、リハビリなんてしなけりゃよかった。」

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