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第九話 ページ11

貴「ただいま…」


家に帰ると何やら何時もより騒がしかった。
客でも来ているのだろうか?
それにしては靴が見当たらないし……


奈「あら、Aちゃんおかえりなさい!

お使いありがとねー!」


玄関を上がり、リビングまで進むとひょっこり奈々が顔を覗かせる。

貴「何やら上が騒がしいが…?」

奈「あぁ今ね、ツッ君の家庭教師が来てるの!」

貴「…は?」


奈々に買い物袋を渡しながら問えば、予想外の言葉が返される。
家庭教師など聞いていない。きっと母の独断だろう。

部屋に戻る為に二階への階段を昇る。自分の部屋に入る前に、バタバタと騒がしい綱吉の部屋の扉を開けて中を覗いて見ることにした。


貴「綱吉…?」


綱「あっA!」


「ちゃおっス!」


僕の前にヒョイッと飛び出して来たのは話す赤ん坊。普通は赤ん坊が喋る事などない。
目の前にいる異様な存在に、僕は疑念の目を向けた。


貴「……貴様、何者だ。」


「良い質問だな。オレの名はリボーン。お前達をマフィアのボスとボス補佐にする為にやって来た。」


警戒度を高めて赤ん坊に問えば、返ってきた返事はこれまた奇想天外なものだった。
きっと同じことを綱吉にも云ったのだろう。綱吉は信じなかったかもしれないが、見る限りこの赤ん坊の実力は本物…!
そのことが更に僕の警戒を高めていた。


綱「ちょっ、おいリボーン!Aにまでなんてこと言うんだよっ!」

慌てたように綱吉がリボーンと名乗った赤ん坊の口を押さえた。が、その瞬間、


リ「オレに気安く触るな。」((バキッ

綱「んがっ!!」


赤ん坊が綱吉を蹴った。その小さな体からは想像も出来ないような威力で。
然し、そんなことはどうでもよかった。


貴「羅生門!!!」


僕はすぐさま、羅生門を発動させた。

この羅生門は、前世から付き合いのある異能力。

前世で、人類の数パーセントしか持つ者がいない、この世のものならざる力。

人によってその概要は異なるが、僕の羅生門は衣服を変化させるもの。
その威力は空間すら裂くほどだ。


リ「!?」


リボーンは羅生門に驚いたのか、何度か発砲する。然し、空間すらも喰らう羅生門に、そんな鉛玉が効くはずもなく、あっという間に捕えられてしまった。


綱「おっおい、A!やりすぎだって…!」


リ「この力は…!?おめー何モンだ…?」


貴「僕の兄を…家族を害する者は許さぬ…!!」

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ゆきな(プロフ) - リング戦つよそうやな… (2020年5月26日 16時) (レス) id: e7791cc44f (このIDを非表示/違反報告)
ベアトリー - いつかかえって来てくれるのを待っています。楽しみにしています。 (2019年9月23日 16時) (レス) id: 48ec9c7d08 (このIDを非表示/違反報告)
十七夜(プロフ) - 作者の十七夜です。更新しようとしたところ、何故か占ツクのデータが消えてしまい、ログイン出来なくなってしまいました。おそらく、復旧は難しいと思われます。楽しみにしていただいた皆様に大変申し訳ないのですが、一旦更新をストップしようと思います。 (2019年9月21日 9時) (レス) id: 71ca1b1b4e (このIDを非表示/違反報告)
wayu0112(プロフ) - 面白いです!楽しみにしています。 (2019年6月15日 21時) (レス) id: bed71cde77 (このIDを非表示/違反報告)
十七夜(プロフ) - 零斗さん» ご期待に添えるよう頑張っていきます!ありがとうございます! (2019年6月9日 8時) (レス) id: 71ca1b1b4e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:十七夜 | 作成日時:2019年5月2日 17時

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