美しき破壊者 (ページ36)

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三十二話ページ36

メ「悪(ワリ)!!おなかいっぱいになっちった。」

第二次試験が終了した。スシの作り方が露見したため、味で審査しなければならず、殺到した受験生のスシを食べ続けたのだ。

そのメンチは今、おそらくハンター試験の本部に連絡を入れているところだ。

メ「とにかくあたしの結論は変わらないわ！

二次試験後半の料理審査、合格者は2人よ!!」

ざわめき出す受験生。中にはハイドとアクラに恨めしそうな目を向ける者もいる。

ドゴオオオオン!!

机を粉砕し、怒りをあらわにする受験生、225番。

「納得いかねェな、とてもハイ、そうですかと帰る気にはならねェな。」

「オレが目指しているのはコックでもグルメでもねェ!!ハンターだ!!

しかも賞金首(ブラックリスト)ハンター志望だぜ!!美食ハンターごときに合否を決められたくねーな!!」

メ「それは残念だったわね。」

「何ィ!?」

メ「今回のテストでは試験官運がなかったってことよ。また来年がんばればー？」

「っ!!だっだいたいこんな女みてぇなピンク髪とガキみてぇな奴が合格なんてありえねえ!!」

貴「俺は女みたいなのか？」

アク「ハイド、今は、今だけは少し黙ってて。」

「マフィアのボスだか知らねーがどうせ殺されたくねーから合格にしたんだろーが!!」

アク「くっ…あっはははは!!」

堪えきれないといったようにアクラが笑い出した。