美しき破壊者 (ページ28)

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二十四話ページ28

12時が近づくにつれ、受験生達の顔に緊張の色が見え始める。何が起こるかわからないハンター試験。皆、注意しているのだろう。

ヒソ「ねぇハイド、ハンター試験終わったらボクと対決(デート)しない？」

この男を除いて。

貴「ヒソカ…これから第二次試験なんだぞ。この状況でよくそんな事が言えるな。」

ヒソ「だって最難関だって言われているのに退屈なんだもの♠それに、君の戦闘を見ていたら我慢出来なくなるに決まっているじゃないか♥」

貴「はぁ…ほら、そろそろ始まるぞ。」

時計の針が12時を示す。そして建物の扉が開き始めた。多くの受験生は獣でもいるのかと考えていたが、予想に反して中に居たのは女性と大男だった。

まさに、ず～～～んといった効果音がつきそうな程その場は白けた。そんな空気など関係ないというように女性と大男は喋りだした。

「どお？おなかは大分すいてきた？」

「聞いてのとおり、もーペコペコだよ」

先程の騒音はどうやら大男の腹の音だったらしい。

「そんなわけで二次試験は料理よ!!

美食ハンターのあたし達2人を満足させる食事を用意してちょうだい」

その言葉に会場が驚きに包まれた。