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意見を違えるようになった母に幻滅したプラタナスは、最近開発した薬品を使って発明の邪魔となる母の息の根を止めた。体内に入って30分もすれば薬品成分が消え証拠が残らない、殺害専用の猛毒だ。表面上は病死だった。プラタナスは優秀な父を殉職で失い、献身的な母を病気で失った憐れな天才となった。
イッシュ地方から離れたのは完全な興味本位だった。表向きは「家族を失い摩耗した精神の回復の為」としていたが、実際には新たな地方を研究したいという一心でトウエツ地方へと足を踏み入れた。
其処で耳にしたのは、輝かしい未来を目指さんとする“未来龍の祈り教団”の噂。自分が向かうべきは彼処だ。確信に近い直感を信じて、プラタナスは教団の門を叩いた。
プラタナスの技術は教団内に進歩を齎した。f分の1揺らぎを発生させる拡声器は教団の布教活動に大きな効果を生み、それらの成果を評価されたプラタナスは23歳の時に幹部へと昇格した。
【好きなもの】
研究、発明、人類、幸福、コーヒー
【嫌いなもの】
過去に拘る人間、現在に拘る人間、研究と発明の邪魔をする人間
【趣味】
研究、発明、放浪
【特技】
円周率の暗誦100桁、利きコーヒー
【サンプルボイス】
「こんにちは。私はプラタナス、一介の研究者であり発明者です。貴方のその手にある物……ああ、矢張りメガリングですね。素晴らしい！ ポケモンとの絶対の絆、強固な誓い！ とても、ええとても興味深い！ 是非ともデータを取らせて頂きたいものです！ 如何でしょう？ 貴方と貴方のパートナーの類稀なる絆を、私に見せては頂けませんか？」
「『独善的』？ 『横暴』？ ええそうでしょうとも。ご自由に仰って下さい。私は私が絶対的な善であると信じてはいません。けれど、技術の進歩は人類を幸福へと導くでしょう。私の思想は未来の一族の方々のそれと似ているんですよ。ですから私は彼らに協力して差し上げるんです。同じ、未来の安寧と人類の幸福を願う者として、ね」
「今では普遍的になっている伝説的な発明品と言えば何でしょうか。そう、モンスターボール。誰もが持っているでしょう？ しかし、それも技術者達の努力の賜物。無い生活が考えられない、未来を変え得る程の発明……私はそれを目指している。あなた方の幸福の為に、私は研究すること、発明することを辞めないのです」
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作者名：アカツキ | 作成日時：2020年9月22日 0時
