御主人様×執事×メイド 2

26 二つ目の ページ9

ぐいっと抱きよせられるカラダ


今にも北斗の唇が私の耳に当たってしまいそうな距離








「近いよ…離して」




北斗「なんで？御主人様と同じことしてるだけだけど」




「っそれ…は…」




北斗「なんでわざわざ嘘つかないといけないの

そんなに言えないコトしてたの…？」





ううぅっ…


北斗の吐息が耳にかかってくすぐったいっ…//









「何もしてないから!!


…いたっ…！！」









左の首筋で感じる温かくて柔らかい感触



それとともに
背筋がゾクリとするような痛みに襲われた









ちょっと
これって…


御主人様の時と…さっきと同じ痛み









「やあっ…!!」







焦って北斗を突き放しても既に遅かった





私はその痛みの意味を理解してしまい



顔を赤くしながら下を向く








「なんでっ…!!

なんでキスマークなんてつけちゃうのっ…」






今日初めて経験したのに

もう二つ目のキスマーク



恥ずかしさと動揺で
目がうるうるしてくる



なんで…北斗までこんなことしちゃうの


どうしたらいいかよけいに
わかんなくなるからやめてよ…！






一人で思い詰めていると


顎をくっと持ち上げられた







…目


私をじっと見つめる北斗の目

儚くて 綺麗で 優しい目






そしてその哀しそうな表情に浮かぶ口元がゆっくりと動く









北斗「もう我慢できない



ずっとお前が好きだった



…だから…御主人様には負けられない。
Aの左の首筋は俺のモノって証ね」








え…と


私の事が好き？？

あの北斗が…？






彼は言い終わるといつもの執事スマイルに戻り





ごめんね……って言いながら

さっきつけてきたマークの上から優しいキスを落とした








今日は私の体に刻まれた

御主人様のマーク

北斗のマーク





両方の首筋に印をつけられて


なんだか…二人に縛られてるみたいだよ



印に触れるとまだ傷口がふさがってなくて

少しピリッとした鳥肌がたった


･

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