LOVE PARADE *1 ページ14
気付くと、クリスマスのイルミネーションに街中が彩られる冬の始まり。
今年は季節が駆け足でやって来て、秋は気が付かないうちに去り、いきなり冬が顔を出す。
街のざわめきが車の中からでも分かる。
上を見上げれば天空に一つ、一番星がツリーの天辺の飾りのように潤んでる。
クリスマスシーズンに突入した街はおもちゃみたいで、街全体が大きなスノードームのよう。
一番星のずっと下に、待ち合わせでたたずむ彼女がいた。
こちらに気が付いて、乗り込んでくる。
「ごめん。結構待った？」
「うーん、結構待ったかな〜(笑)」
「収録が押しちゃってさ。寒いのに悪いね。」
「平気。お疲れさま。」
冬の装いになってから会うの初めてで、少し感じが違う気がしてぼんやり眺めてたら、
「何？見とれてる？(笑)」
と、茶化された。
見とれてたっていうか・・・・・まぁ、見とれてたのか(苦笑)
夏の間ずっとまとめてた髪が下されてるとか。
開き気味だった襟元がストールで隠されてる様子とか。
その隙間から時々見え隠れするピアスとか。
いろいろちょっと新鮮で、目を奪われる。
―――――二人きりで逢うの、これで何回目だっけ？
もうお互いがお互いのことをどう思ってるのかってことには、ほぼほぼ確信持ってるけど。
だけどまだ、口にも行動にも出しきれてない状態。
―――――つーか、・・・・・出していいんだろうか。
汲み取っても、口に出したりはしない方がいいんじゃないかって。
でもそれだと、どうやって彼女に触れたらいいワケ？(苦笑)
何でもないフリしながらそっちに持って・・・・・・行けねーって。
触れたい気持ちはものすごくあるんだけど。
今見てるよりももっと素の彼女を見てみたいって欲求。
・・・・・どうも調子が狂う。
いつもと勝手が違って、この先どう運んだらいいのかよく分からない。
あれやこれや、そうなった場合の先の心配ばっかり考えてしまって。
LOVE PARADE *2→←Summer Splash！ *あとがき
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 221人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「嵐」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
羊羽(プロフ) - のりさん» 各々の脳内で素敵な展開をしてもらおうと…（超言い訳）え、なになに！どーなったの？！Sさんと彼女、どうなったの？！（笑） (2019年12月12日 13時) (
レス) id: 9e1708fadb (このIDを非表示/違反報告)
のり(プロフ) - 丸投げされたww TVで憧れてるだけだったのが彼のご学友通して知り合っちゃって？でも実は彼は…けど彼は…それでも彼は…なのに彼は… ｷﾞｬｰｰｰ！( ；∀；)彼女知らないのよ！ すみません、取り乱しました。ありきたりな妄想です☆ (2019年12月11日 20時) (レス) id: 18c83a81d5 (このIDを非表示/違反報告)
羊羽(プロフ) - ebi信号さん» 架空の世界がリアルの世界とたまに交点持つとビビります（笑）妄想が過ぎる、ってこと…？ (2019年11月25日 22時) (レス) id: 9e1708fadb (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：羊羽
| 作成日時：2019年11月7日 9時
